東京工科大学 大学案内 Guide 2026
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4医療保健学部 臨 床 検 査 技 師 とは県立元石川高校出身(神奈川県)就職先不明な点が多い発症メカニズムを解明すべく、研究に取り組みました渡邊 夢臨床検査学科自 分 の 役 割 を 客 観 的 に 判 断 できる年(取材時)渡邊 高校時代に診断を支える仕事である臨床検査技師を知り、入学しました。自分自身の中で検査技師としての目標が定まるきっかけとなったのは 3 年次の臨地実習でした。佐藤 臨地実習先は、就職先でもある、みなと赤十字病院でしたね。渡邊 はい、最初はすごく緊張しました。印象に残ったのは、実際に患者さんに行う肺機能検査を受けさせてもらえたことです。喘息などをお持ちの方にとって、ずっと息を吐き続けるという動作は結構難しいという気づきがありました。佐藤 渡邊さんが心臓に興味を持ったきっかけもこの実習先でしたよね。渡邊 循環器内科の医師が実習後の時間に、実習生を集めて講義を開いてくださり、それがとても実践的な内容でした。例えば心電図と心臓エコー画像を掲示し、ここが悪いからこの部分に症状が出ているというような解説をしてくださったことで、知識と体験をリンクさせて学ぶことができ、勉強することが楽しくなりました。このことで心臓に興味を持ち、心臓の研究をされている佐藤先生の研究室に所属することにつながりました。佐藤 渡邊さんの卒業研究のテーマは「拡張機能が低下した心不全」のメカニズムを追う内容でした。これは、「 収縮機能が低下した心不全」に 比べ、いまだ十分に解明されていません。このテーマは大学生には症例のころ、大 学が 提 供していたeラーニングシステムに助けられた。結 果 は こ れ か ら で す が、国 家 試 験 の勉強と並行して頑張りました。99が問題になっています。医療逼迫につながるためメカニズムの解明は急務で、研究は健康寿命の延伸に寄与します。役立つの?「拡張機能が低下した心不全」は高齢Q1入学時の思い出は対 面 授 業 が なく勉 強 法 に 迷っていたとQ2挑戦したことは心 臓 好きが高じて、心 電 図 検 定を受 験 。佐藤瑞穂実習での実践 型講 義 が心 臓研究のきっか けにさまざまな検査を通じ、病気の早期発見や治療方針の決定に役立つ臨床検査データを多角的に解析・検証する専門職です。理解が難しいものでしたが、渡邊さんは試行錯誤しながらも、資料を読み、きちんと勉強してきていると感じました。渡邊 4 年間で得られたのは「調べる癖」。身近な先輩が原因や手順をしっかり調べる方で、受け身だった自分も影響を受けました。佐藤 私が思う渡邊さんの長所は謙虚なところですね。臨床検査技師にはとても重要だと感じています。臨床検査技師として謙虚な姿勢を持ち客観的に立ち止まって自分が今すべきこと、必要なことを感じ取れるというのが大事ではないでしょうか。渡邊さんはそれができる人だと思いますよ。これからもきっと多くのことを学んで成長できるはず。自信を持って進んでください。渡邊 ありがとうございます。これからも常に新しいことを学び続ける人になりたいと思います。者に多く、日本での罹患者数の増加例えば社 会のどんな場面で横浜市立みなと赤十字病院助教「 謙 虚 さ」が 重 要 。

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