東京工科大学 大学案内 2025
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日本放射線影響学会第66回大会で優秀演題発表賞を受賞!医療とは異質の •Fe²⁺⁺をFe³⁺⁺に酸化することでエネルギーを得ている•カルビン・ベンソン回路によって、⼤気中CO₂を固定できるCreated with BioRender.com博士前期(修士)課程/博士後期課程修士課程博士前期(修士)課程/博士後期課程修士課程Blue Industries 株式会社指導教員の西先生と臨んだ大学院は大学生の延長上にあるものではなく、主体性がなければ何も身につきません。その反面、興味のある分野に関しては、とことん打ち込める環境です。現在の研究対象は、鉄と二酸化炭素を使って成長する鉄酸化細菌という微生物です。増殖用の培地を廃棄物からつくることで、環境負荷低減に貢献したいと考えています。研究の醍醐味はやはり、自分が立てた仮説の通りに結果がピタリとはまることです。逆に、思うようなデータが取れなければ地道な検証を続けることになりますが、そんなときに指導教授から、無意味な実験はないと励ましていただいたことは心の支えになりました。学会発表や研究の日々を通して、知識だけではなく継続性という研究者に欠かせない資質を養えるのも、大学院ならではだと感じています。特殊な細菌の研究が、 興味を集めたAcidithiobacillusferrooxidans104105学部の3年次から一貫して、DNA二本鎖切断修復に関わるタンパク質をテーマとする研究に取り組んでいます。ゲノムDNAは、紫外線の影響やDNAの複製エラーなどにより、常に損傷を受けていますが、私が注目しているのは、電離放射線などによって生じる最も深刻な損傷の一種である「DNA二本鎖切断」です。この修復の機構が解明できれば、効率の良い新たながん治療の開発に役立つと考えられます。これまでに苦労して得られた知見を2023年の「日本放射線影響学会第66回大会」で発表した結果、優秀演題発表賞を受賞し、学生生活で一番の喜びを手に入れることができました。興味あるテーマを好きなだけ追究できるのは、大学院ならではの魅力です。本学に備わる充実した設備も、研究を後押しする頼もしい力になりました。成長と社会デビューをバックアップする八王子キャンパス蒲田キャンパス東京工科大学大学院は、学部教育との一貫性や有機的な連携を確保しつつ、21世紀社会において特に重要度の高い分野で活躍する優れた人材を育成するために、独自性ある研究科および専攻を設置しています。ますます複雑化、多様化する現代の諸問題を解決するために欠かせない、分野横断的な知識や視野を身につけられるよう、学際的な研究に取り組める柔軟性あるカリキュラムや指導体制を整えているのも大きな特長です。修士課程2年(取材時)鹿島学園高校出身(茨城県)就職先バイオ・情報メディア研究科バイオニクス専攻 修士課程2年(取材時)豊島学院高校出身(東京都)AGC株式会社就職先二酸化炭素を吸収する 菌の研究研究者に必要な継続性を身につけられた!研究に専念できる環境が学会表彰の栄誉を支えた!DNA修復機構の解明佐々木 海翔医療技術学研究科 臨床検査学専攻土屋 唯菜工学研究科 サステイナブル工学専攻最新の工学技術を理解したうえで、高度な専門知識や技術、コミュニケーション能力、分析評価能力、論理的思考力などを修得するとともに、多角的視点で新しい工学を探究する実践的能力を養う研究科で、博士前期(修士)課程と博士後期課程を設置。博士前期(修士)課程では、サステイナブル工学分野で活躍する高度な研究者・技術者を、また博士後期課程では、世界レベルの研究者・教育者・高度技術者・起業家などを育成することをめざしています。デザイン研究科デザイン専攻実社会での課題解決に対して将来的な実装を目標に、高度で最新のデジタル技術を活用して豊かな発想力と造形力によるデザイン提案を広く発信できる人材を育成します。国際的な場で通用するコミュニケーション能力と計画を遂行するためのマネジメント力、徹底したリサーチによる分析評価能力と企画力、問題解決力などの優れた研究能力を併せ持ち、高度な職業人として、これからの社会で幅広く実践的に活躍できる、次世代の人材の輩出をめざしています。バイオ・情報メディア研究科バイオニクス専攻 コンピュータサイエンス専攻 メディアサイエンス専攻バイオ・情報・メディアの学際分野の研究により、それぞれの分野において高度で実践的な知識や技術の修得を図ります。生物が持つ特性を環境や医薬品、食品、化粧品などの分野に生かすバイオニクス専攻、AIやICTによる革新的なシステムを追究するコンピュータサイエンス専攻、多彩なメディアコンテンツを創りあげるメディアサイエンス専攻を設置しています。医療技術学研究科臨床検査学専攻臨床検査学専攻では、プレゼンテーションやディベートを積極的に取り入れるとともに、少人数であることを生かした双方向の教育で、臨床検査分野の高度な専門職業人として欠かせない知識・技術、判断力やリーダーとしてのマネジメント力を養成。科学的根拠に基づいて課題解決できる能力や、多面的な視点から物事を捉えて合意形成を図れる力を持ち合わせた、チーム医療を推進するリーダーとして活躍できる、人間性豊かな人材を育成します。特色ある専攻による先端     研究と教育未来へ向けて拡充・発展  し続ける

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