東京工科大学 大学案内 2025
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「ワクワクする」を探そう テクノロジーを駆使して未来    を実現していく「ワクワクする」を探そう テクノロジーを駆使して未来    を実現していく0607将来、医薬品業界に進みたい私にとって、医薬品実験は最も楽しみにしていた科目のひとつです。創薬や遺伝子工学など幅広いバイオ分野で用いられる実験操作やデータ解析方法の修得を目的にする授業で、内容は専門性が高く手応えのあるものばかりです。中でも興味深かったのは、コロナ禍の報道でよく耳にしていた「PCR法」を用いたDNA増幅の実験です。その仕組みや手法を理解するとともに、DNA関連のあらゆる研究に使われると知れたことも収穫でした。実験に臨む際は、医薬品開発にどうつながるかを意識し、期待した結果が得られなかったときは、その理由を考え、やり方を工夫するようにしました。これを心がけることで考察力が養われ、実験結果をまとめた学内発表では、学部長賞を受賞することができました。1年次から専門的なプロジェクトに挑戦できるメディア学部の「プロジェクト演習」で、私は番組制作や映像コンテンツ制作などに取り組む「インテブロ」に参加。あの松任谷由実さんのコンサート映像の配信と、コンサートツアーのアシスタントディレクターを務めるという、一般的な大学カリキュラムの内容を大きく超える経験を積むことができました。前者ではリアルタイムで配信されるコンサートの映像撮影・演出をチームで担当し、後者では演出家の松任谷正隆さんと現場スタッフの円滑なコミュニケーションのサポートや映像演出の補佐を担当。将来、自分がやりたいことが、ライブパフォーマンスの企画や構成・演出など、プロデュースに関わる仕事であることに気づけたことが最大の収穫です。4年次の臨床実習では、重い麻痺を持つ患者さんを受け持ちました。ご高齢で精神的に不安定だったこともあり、指導者の先生のアドバイスを念頭に、患者さんの顔色や状態に応じたケアを心がけました。その結果、当初お一人では難しかったトイレ動作が上達され、明るい表情で「リハビリを頑張る」とおっしゃるなど、心身両面が良い方向に向かいました。短い期間でしたが、互いに涙でお別れするほど、心の通い合う関係性を築けたことも嬉しかったです。この仕事のやりがいは患者さんの身体の機能に加えて、心にもアプローチして精神的な支えになれることです。実習先では、「東京工科大生は面接で患者さんの目標設定をするのが上手だ」と何度も言われました。私も就職先でこの期待に沿う活躍をしたいと思っています。デザイン学部は、外部とのプロジェクトも盛んです。そのひとつが、主に訪日客の皆さんを対象とした大田区の老舗銭湯でのプロジェクションマッピング体験ツアーです。浴場空間に日本をモチーフにした映像が流れるほかに、足湯体験やおみくじなども行って、およそ1時間で日本の魅力を味わってもらいます。私はデザイン学部の各コースから集まった、30名ほどの学生のプロジェクトリーダーとして、映像の構成やツアー全体の流れ、本番での動きなどを統括しました。これまでは学内だけで完結する課題や実習でしたが、今回は初の外部企業との連携企画です。その責任を感じるとともに、実社会の仕事となんら変わらない取り組みを通して、企画の安全面や経済面にも配慮するなど、全体を俯瞰的に捉える思考を養うことができました。進学先応用生物学部3年(取材時)県立伊那弥生ケ丘高校出身(長野県)デザイン学部3年(取材時)県立金井高校出身(神奈川県)医療保健学部 作業療法学科4年(取材時) ※2021年4月よりリハビリテーション学科作業療法学専攻県立厚木東高校出身(神奈川県)就職先プロの現場を経験し、深い考察力が身についた!一番やりたいことに気づけた!患者さんの企画全体を見渡す力を養えた!心の支えになることができた!バイオ研究に必須の力を修得多彩な専門テーマに挑戦するプロジェクト演習身をもって経験を積む社会とつながり取り組む阿部 安莉メディア学部4年(取材時) 県立鶴岡南高校出身(山形県)医薬品実験東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科メディアサイエンス専攻高橋 悠衣細野 礼華臨床実習井上 紗菜国立病院機構関東信越グループ国立病院機構関東信越グループ産学連携TUTCAMPUS44556677

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