東京工科大学 大学案内 2025
36/64

微生物で、〝環境汚染の犯人〟をあぶり出す国土交通省の研究者として、安全に過ごせる環境や社会の整備に貢献していきたいと思います。研究室が関連するコース● 生命医薬 ● 地球環境 ● 食品 ● 化粧品バイオセンサー研究室 ●● ◦環境中の残留農薬の検出と浄化をする遺伝子組み換え微生物の開発◦埋設地雷を検知する蛍光微生物の開発 ◦環境中の放射線や発がん性物質によって蛍光色が変化する微生物の開発毛髪科学研究室 ●●● ◦免疫抑制剤による毛周期調節機構の解明 ◦頭皮状態と毛髪形成の関係性◦毛髪ダメージと毛髪表面タンパクの疎水性変化◦くせ毛性状と発生原因の解明水環境工学研究室 ●● ◦抗生物質が効かない薬剤耐性菌の水環境中での対策◦水環境中のマイクロプラスチック問題◦膜分離法を利用した排水処理技術の開発細胞酸化ストレス研究室 ●●● ◦ミトコンドリア呼吸鎖超複合体中のコエンザイムQ10の解析◦老化細胞の抗酸化物質量制御機構の解明◦神経細胞の酸化ストレスと抗酸化物質についての研究生体機能化学研究室 ●● ◦がん細胞表面抗原タンパク質の簡便検出のための機能性DNAの創製◦細胞内物質の蛍光イメージングのための機能性RNAの創製◦DNAメチル化の簡便検出法の開発生物創薬研究室 ● ◦自然免疫で機能するラクトフェリンの機能解析◦ラクトフェリンのバイオ医薬品としての開発◦創薬シーズとしての機能性ペプチドの探索アンチエイジングフード研究室 ●● ◦有機酸の細胞死抑制作用機序◦ビタミンCのガン細胞死の促進作用の機序◦ケトン体のアジュバンド効果の解明化粧品材料化学研究室 ●●● ◦有機無機複合化技術による柑橘類由来の紫外線吸収剤◦植物色素を活用した肌に優しい色材◦界面活性剤を用いない敏感肌用乳化技術機能性RNA工学研究室 ●● ◦がん抑制を目指した核酸医薬や人工知能の開発◦プラナリアを用いた再生と細胞酸化の解析◦細菌を用いた六価クロム汚染浄化技術の開発食品加工学研究室 ●● ◦食品の品質変化および保持に関する研究◦酵母を利用した発酵食品の機能性に関する研究◦食品を利用した化粧品の開発植物工学研究室 ●●● ◦植物のストレス耐性(耐塩性、貧肥料耐性、高温耐性など)機構の研究◦植物の有用機能の強化に関する研究◦植物の生薬成分の生産性の向上バイオインフォマティクス研究室 ●● ◦ゲノム情報解析のためのソフトウェア開発◦生物データからの知識発見◦構造データのためのデータマイニング手法の開発食品分析化学研究室 ● ◦食品や生体に含まれる脂質の構造と役割◦脂、あるいは油脂を用いた食品の風味評価法の開発◦食用油脂の成分分析方法の開発伊澤 千尋 助教専門分野:無機化学、材料化学岡田 麻衣子 助教(出身企業:中外製薬)専門分野:分子細胞生物学、分子内分泌学、分子腫瘍学岡本 瑞穂 助教専門分野:生化学、神経科学江村 文英 就職担当特任講師専門分野:就職指導、キャリアデザイン岩渕 徳郎 教授(出身企業:資生堂)加藤 輝 教授(出身企業:三菱化学)佐藤 淳 教授(出身企業:東レ)柴田 雅史 教授(出身企業:花王)杉山 友康 教授(出身企業:協和発酵工業)関 洋子 講師(出身:財団法人塩事業センター)多田 雄一 教授(出身企業:三井化学)土井 晃一郎 准教授永井 利治 教授(出身企業:月島食品工業)秋元 卓央 教授分子生物学研究室 ●● ◦電離放射線曝露に対する細胞応答機構の理解◦DNA二本鎖切断修復機構の解明◦がん放射線治療の改善を目指した創薬食品機能解析学研究室 ●● ◦食品に含まれる機能性物質の探索◦食品由来物質による免疫機能向上効果の解析◦食品摂取がもたらす健康増進効果の解明応用微生物学研究室 ●● ◦乳酸菌の増殖と死滅◦微生物が様々な環境下で受けるストレス損傷に関する研究◦細菌の産生するメンブランベシクルに関する研究抗酸化物質化学研究室 ●● ◦新規酸化ストレス・マーカーの開発◦水溶性ビタミンEの細胞内挙動と化粧品への応用◦脳梗塞治療薬エダラボンの抗酸化活性の評価美科学研究室 ●●● ◦皮膚・毛髪の細胞培養と素材の効き方の評価◦化粧品素材の効き方のメカニズムの研究方法◦化粧水・美容液・クリーム・育毛料の作り方と有効性評価皮膚進化細胞生物学研究室 ●● ◦皮膚表皮角質層バリアの形成機構◦皮膚表皮細胞のライブイメージング◦皮膚表皮顆粒層細胞の比較進化細胞生物学バイオプロセス工学研究室 ●● ◦SDGsを目的とした微生物活用◦難分解性有機化合物の微生物分解◦微生物ライブラリーの機能解析腫瘍分子遺伝学研究室 ● 村上 優子 教授(出身:順天堂大学医学部附属順天堂医院〈医師〉)◦がん発生メカニズムの解明◦合成致死表現型を利用した抗がん剤の開発◦血中循環がん細胞検出法の開発フードファンクション研究室 ● ◦食品素材の機能性評価系の確立◦食品素材の高付加価値化◦グラム陰性菌の評価方法の確立応用生体科学研究室 ●● ◦分子認識性DNAを用いた診断用ツールの開発◦ナノ薄膜を持ったバイオチップによる免疫測定の高感度化◦新たな疾病指標成分の探索による診断および創薬への応用応用生化学・ヘルスケア工学研究室 ●●●● 横山 憲二 教授(出身:産業技術総合研究所)◦自己血糖測定器の高機能化 ◦高速液体クロマトグラフィーによる高感度バイオ分析◦電気化学分析法を用いた高感度バイオ分析皮膚生理学研究室 ●● ◦シミの形成に関わる表皮の新陳代謝調節機構とシミ治療法開発◦日焼けの境界を作る色素細胞の移動調節機構◦産毛を用いた新しい肌診断方法エピジェネティック工学研究室 ●● 吉田 亘 教授(出身:国立成育医療研究センター)◦がん遺伝子のDNAメチル化レベル測定法の開発◦人工発光タンパク質を利用したゲノムDNA中の修飾塩基測定法の開発◦ヒトゲノムDNA中で形成される四重鎖構造の機能解析浦瀬 太郎 教授加柴 美里 教授佐藤 拓己 教授木村 将大 助教専門分野:酵素学、分子生物学、免疫学後藤 早希 助教専門分野:分子生物学、応用微生物学、バイオプラスチック中村 知世 助教専門分野:応用微生物学、細菌学西野 勝俊 講師(出身企業:住友化学)西野 智彦 教授(出身企業:ヤクルト本社)前田 憲寿 教授(出身企業:資生堂)松井 毅 教授(出身:理化学研究所)松井 徹 教授(出身企業:ENEOS)安川 然太 教授(出身企業:太陽化学)吉田 雅紀 教授(出身企業:カネボウ)西 良太郎 准教授藤沢 章雄 教授矢野 和義 教授/学部長6869害な土壌中の環境汚染物質、例えば、がんの原因となる変異原物質、農薬、地雷などを調べるために、その土地に人が立ち入ることは危険を伴います。私の研究室では、これらの汚染物質を検出・測定するために微生物の蛍光を利用するバイオセンサーを開発しています。手順としては、まず環境汚染物質に応答して蛍光色が変化する微生物を作成。それを汚染された場所にドローンなどで散布すれば、蛍光色の変化により視覚的に汚染状況がわかるのです。私が研究対象にしているのは、遺伝子に悪影響を与える変異原物質です。試薬の種類をいろいろ変えるなど、試行錯誤しながら研究を進めていますが、壁に当たることもしばしば。特に生物を扱う研究は、時間がかかったり予想外の反応が起こるなど一筋縄ではいきません。しかし、だからこそ工夫を重ねる楽しさがあり、それが研究の醍醐味だと感じています。苦手だったマルチタスクの能力や計画性が鍛えられたことも、研究活動の大きな収穫です。今後の目標は?研究室一覧の詳細はこちら※2024年4月の教員情報です「微生物が蛍光する」しくみを用いて、さまざまな環境汚染物質を検出するバイオセンサーを研究しています。農薬、変異原物質、地雷などを安全・ 確実に検知する技術の開発が目標です。就職先研究室/テーマ/教員一覧 仲嶋 紗那大学院 バイオ・情報メディア研究科バイオニクス専攻 修士課程2年(取材時)県立秦野総合高校出身(神奈川県)国土交通省国土技術政策総合研究所研究が楽しい有有LAABバイオセンサー研究室 ー 秋元 卓央 教授    

元のページ  ../index.html#36

このブックを見る