東京工科大学 大学案内 2025
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進学先4年間の学びの流れ4年次培った力を揺るぎないものにする 3年次までの学修の成果を生かし、それぞれが専門的なテーマを決めて卒業課題に取り組みます。卒業課題での分野ごとの専門的研究に加え、業界・企業研究や自己分析なども行い、就職活動や卒業後の大学院進学、就業に備えます。主な科目例◦卒業課題Ⅰ・Ⅱ ほか3年次体系的に学ぶことで、理解を深める 前期は、約2ヵ月間のコーオプ実習を経験するとともに、有機化学演習と物理化学演習を通じて、これまでに学んだ知識をより確実なものにします。後期は、創成課題に取り組み、4年次からの本格的な研究に必要な知識・技術を磨きます。主な科目例◦サステイナブル工学実習◦サステイナブル工学プロジェクト演習◦信頼性工学 ◦知的財産権◦光化学 ◦放射線化学◦有機合成化学 ◦創成課題◦コーオプ実習 ◦社会連携演習Ⅱ・Ⅲ◦地域連携課題 ◦社会連携実習(海外)◦工学英語A・B ほか2年次基本を身につけ、就業経験を積む 前期は、有機化学Ⅱ、物理化学Ⅱで、発展的な内容を学修。後期からは分析化学、高分子化学など、応用化学の幅広い領域を網羅する多様な専門科目を学びます。また、より高度な実験技術を身につける応用化学実験もスタートします。主な科目例◦サステイナブル工学基礎◦確率と統計 ◦安全工学◦有機化学Ⅱ ◦生物化学◦物理化学Ⅱ ◦高分子化学◦コーオプ実習◦社会連携演習Ⅱ・Ⅲ◦地域連携課題◦社会連携実習(海外) ほか1年次専門分野を基礎から学ぶ 前期は、化学基礎、化学基礎演習、工学基礎実験Ⅰ・Ⅱを履修し、化学の基礎知識と実験の基礎技術を修得。後期からは、応用化学の基幹となる有機化学Ⅰ、物理化学Ⅰ、無機化学を学び、物質の構造と反応およびその理論を十分に理解します。 •危険物取扱者 •毒物劇物取扱責任者 •公害防止管理者•放射線取扱主任者 •高圧ガス製造保安責任者 ほか※それぞれの資格には、取得条件や種別などがあります。Features 化学とバイオテクノロジーを融合した「サステイナブル化学」を学ぶ 地球に低負荷の新材料開発や、新エネルギー創出のための先進的な合成プロセスを開拓 未来を支える新しい化学を身につけ、科学技術を先導する人材を育成卒業後を知りたい!関連する資格ピックアップ主な科目例◦微分積分◦プログラミング◦線形代数◦化学基礎・化学基礎演習◦サステイナブル化学概論◦工学基礎実験Ⅰ・Ⅱ◦社会連携概論◦社会連携演習Ⅰ ほか研究室配属5455一番の面白さは研究の成果が、より良い社会や暮らしに直結することです。湯澤さんもそこにロマンを感じて、化学の道を選んだんですよね。湯澤 はい。もともとは高校時代、親戚のおばあさんが毎日お化粧をすることで明るく過ごしているのを見て、化粧品の力を実感したのがきっかけです。化学を学べば人を元気にする化粧品が作れるかも知れないと。それで工学部の応用化学科に入学後、山下先生の授業で、化粧品への応用も期待できる「リグニン」の話を聞いて感動し、この研究室自分の手で薬品を作った!コロナ禍の中、楽しみは 週1度の実験での登校。仲間と一緒に「アセチルサリチル酸」を作って感動!山下 現在、身の回りの多くの材料必修授業が増えて忙しい毎日。子どもたちのイベントを盛り上げるボランティアにも参加!作られています。リグニンは天然樹木からとれ、石油にかわりプラスチックなどを作る唯一の材料として注目されています。本学では4月から「先端リグニン材料研究センター」を開設して研究に力を入れています。センターでは、リグニンは材料となるだけではなく、抗酸化性や抗菌性などの優れた機能を持つことを見出し、世界的にも注目されています。今後は食品や化粧品、その他さまざまな用途にもリグニンが使われるようになると期待されています。湯澤 その中で私は、特にリグニンが持つ紫外線を吸収する力や抗酸化性に着目していて、日焼け止めや、シミ、そばかすなどの防止に役立てられるのではないかと考えを選びました。は石油資源から収穫いろいろコーオプ実習コーオプ実習で石鹸会社へ。企業の環境問題に対する姿勢と、働く楽しさを知れたのは大きな収穫!ています。リグニンは光を吸収して発光する性質があり、私が調べているのは、その発光の原理。先行研究が見当たらず、困難続きですが、だからこそやりがいを感じます。実験に用いるリグニンのフィルムの製作に初めて成功したときや、フィルムが発光したときは、苦労が吹き飛びましたね!そこで「とりあえずやってみる」という取り組みはとても大事です。湯澤さんは、何事にも恐れず未知の分野にどんどん挑戦してゆくところが強みだと思います。湯澤 はい。積極的に行動する姿勢は大切にしようと思います。私の将来の夢は、自分自身の化粧品ブランドを持つこと。人の肌だけでなく、環境にも優しいリグニン化粧品を作ることを目標にチャレンジしていきます。時間のやりくりに苦労する毎日が発見の連続!研究を愛する仲間たちと意見交換しつつ、新しい ことを学び、発見に出会える毎日が本当に楽しい!※ 代表的な科目のみ掲載。変更になる場合があります。実践工学プロジェクト演習 Ⅰ〜Ⅷ工学に関する各種のプロジェクトに挑戦し、学科、学年を越えた メンバーと協働で課題解決に取り組みます。有機合成化学1・2年次に履修する有機化学Ⅰ・Ⅱを土台に、実用的な有機合成反応を系統的に理解。複雑な分子を合成するための反応設計の考え方などを学びます。実践工学プロジェクト演習 Ⅰ〜Ⅷ工学部 応用化学科4年(取材時)県立古川高校出身(宮城県)東京工科大学大学院 工学研究科サステイナブル工学専攻夢の新材料、作ってます!試行錯誤を重ねてこそ新たな発見に出合える山下 化学の研究には正解があるわけではなく、試行錯誤の中から新たな発見があることが少なくありません。先生とトークたいむ木から取れるリグニンは可能性の宝庫山下 この研究室では、光と高分子の相互作用に注目して画期的な新材料を作り出すことをめざしていますが、大学院進学/高分子・金属・半導体などの化学工業、食品・化粧品・医薬品 などのバイオ産業、自動車産業、電気・電子製品などの製造業の研究開発に おいて、サステイナブル工学を応用して活躍できる技術者・研究者 ほか※就職実績はP.116をご覧ください。学べる内容の詳細はこちらリグニンの有効活用を模索している研究室の詳細はこちら1234カリキュラム湯澤 瑛梨佳山下 俊 教授年次高分子・光機能材料学研究室とは石油由来のプラスチックに代わり、木から作る高性能な材料や、光と高分子の相互 作用により優れた機能を発現する材料など、持続可能な社会に貢献する先端材料を 研究しています。高性能モーターに利用する絶縁材料の開発なども主要テーマです。年次年次年次応用化学科応用化学科天然物質と新しい材料で、未来への化学を拓くSTUDENTS’ VOICESSTUDENTS’ VOICESSTUDENTS’ VOICES私私のの私私のの 成長成長のの歩歩みみ 成長成長のの歩歩みみ

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