東京工科大学 大学案内 2025
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4年間の学びの流れ 手書きのテクニカルイラストレーションから始まる一連のものづくり教育を通じて、工学的な創造力を身につける ハイテク加工機や先進的な研究機器、ソフトウェアなどの扱いに長け、研究開発を推進できる先端人材を育成 「4力」と呼ばれる、機械工学の専門家として知っておくべき学問を体系的に学修禹 珍碩(ウ ジンソク) 講師4年次培った力を揺るぎないものにする 3年次までの学修の成果を生かし、それぞれが専門的なテーマを決めて卒業課題に取り組む期間です。卒業課題での分野ごとの専門的研究に加え、業界・企業研究や自己分析なども行い、就職活動や卒業後の大学院進学、就業に備えます。主な科目例◦卒業課題Ⅰ・Ⅱ ほか3年次体系的に学ぶことで、理解を深める 専門科目として、システム構築や応用に関わる設計・加工学、ロボティクス、ICT応用などを体系的に学修。そのうえで、サステイナブル工学に基づく機械設計や生産工学を学び、3学科合同のサステイナブル工学プロジェクト演習に臨みます。主な科目例◦サステイナブル工学プロジェクト演習◦プログラミング応用◦ロボット知能学 ◦計算力学◦機械工学応用実験◦創成課題◦コーオプ実習 ◦社会連携演習Ⅱ・Ⅲ◦地域連携課題◦社会連携実習(海外) ほか2年次基本を身につけ、就業経験を積む 2年次前期までに、機械工学分野の基本である4力学(機械力学、材料力学、熱力学、流体力学)の基礎を身につける専門科目を履修します。後期には、全学生が学内外で約2ヵ月間のコーオプ実習に臨み、実社会の仕事を経験します。主な科目例◦サステイナブル工学基礎◦サステイナブル工学実習◦機械力学 ◦流体力学 ◦熱力学◦3D機械設計製図◦機械工学基礎実験◦コーオプ実習 ◦社会連携演習Ⅱ・Ⅲ◦地域連携課題 ◦社会連携実習(海外)◦工学英語A・B ほか1年次専門分野を基礎から学ぶ 線形代数や微分積分、プログラミングといった工学基礎科目と並行して、サステイナブル工学に関連する学部共通の専門科目や、コーオプ教育の入門科目もスタート。機械創造基礎のほか、機械工学系の専門科目も、1年次から用意されています。 •技術士補 •機械設計技術者 •CAD利用技術者 •品質管理検定(QC検定)•危険物取扱者 •ボイラー技士 •消防設備士 ほか※それぞれの資格には、取得条件や種別などがあります。Woo Lab. Human Centric Mobility Laboratory Features卒業後を知りたい!関連する資格ピックアップ主な科目例◦線形代数 ◦プログラミング基礎◦電気電子回路Ⅰ ◦微分積分Ⅰ・Ⅱ◦基礎力学◦工学基礎実験◦機械創造基礎◦材料力学 ◦機構学 ◦社会連携概論◦社会連携演習Ⅰ ほか研究室配属5051テムの開発ですが、私自身もともとは、アニメに出てくるようなロボットの製作を夢見て機械工学の世界に飛び込みました。その点は、ものづくりに憧れてこの研究室に入った松本君と同じかもしれません。実際にロボットを研究してみての感想は?松本 今は、家電などをジェスチャーで操作するロボットシステムを開発していますが、研究は楽しいです。自分のジェスチャーで機械が動くと、魔法使いになったようで。でも、苦労もロボット開発でスキルアップ学生ロボコンでの優勝をめざす「プロジェクトR」に参加。プログラミングの 能力が鍛えられた。こまでが意味のある動きなのか、ロボットにわからせることが難しい。人によってはジェスチャーも違いますし。禹 ロボットを、歯車やモーターで動く機械のイメージで捉えるのは昔のこと。実際はさまざまな技術がリンクする総合的な分野であり、開発には幅広い知識が必要です。高校の微分積分の授業で、何の役に立つのか分からないと感じた人も多いでしょうが、それらの知識はロボット開発に欠かせません。ぜひ、しっかり学んでほしいですね。松本 私も機械工学科に入って気づきました。正直なところ高校までの勉強はあまり意味を感じられなかったのですが、大学の実習で、それまで自分が身につけてきた知多いですね。そもそもジェスチャーという概念が曖昧で、人の動作のどこからど識が、実学や実生活につながると感じる場面が増えたんです。過去に学んだことを「伏線回収」しているようで新鮮でしたね。重要度が増し、機械工学の専門家もコンピュータ関連の知識とスキルがないと競争力を保てない時代なのです。ですからこの研究室では、機械工学の知識に加えてプログラミングやマイコン操作の能力、すなわち「2つの武器」を学生に身につけてもらいたいと考えています。松本 私の研究もロボット開発が目的ですが、活動の軸はプログラミングで、その知識やスキルは研究を通じて格段に向上しました。また、今年の夏、国際学会で英語で発表したことも大きなプラスに。この貴重な経験で得た勇気や自信も、これからの自分の武器になる気がしています。研究三昧の充実した毎日ジェスチャーで家電などを制御する研究に没頭。国際学会で成果発表し、大きな自信に! 後期から大学院へ!1か月「社会人」を経験!コーオプ実習でクラウド 関連の企業の仕事を経験。「社会人」の生活は想像以上に面白かった!最初の試練は研究テーマ選び!「学士・修士一貫早期修了 プログラム」で周囲より 一足先に研究室へ。テーマ選びは悩みに悩んだ。※ 代表的な科目のみ掲載。変更になる場合があります。実践工学プロジェクト演習 Ⅰ〜Ⅷ工学に関する各種のプロジェクトに挑戦し、学科、学年を越えた メンバーと協働で課題解決に取り組みます。機械工学応用実験熱伝導率、強制振動、NC旋盤などをテーマに、少数のグループで実験を行います。専門基礎科目や専門科目で学んだ技術、理論を深く定着させ、卒業課題に備えます。実践工学プロジェクト演習 Ⅰ〜Ⅷ大学院 工学研究科サステイナブル工学専攻修士課程1年(取材時)錦城高校出身(東京都)先進技術とアイデアで、人間中心の社会を!未来社会で活躍するために2つの武器の修得を禹 変化の激しい現代社会では、求められる能力も以前と変わってきています。ChatGPTのようなAIやIoTの先生とトークたいむ幅広い技術のリンクがロボット開発を支える禹 この研究室がめざすのは、安心・安全な社会に貢献するモビリティシステムや人間共存型のロボットシス大学院進学/自動車・鉄道・航空宇宙産業、人の生活や産業を支えるロボット製造業、ものづくりを促進する工作機械製造業や、新しい材料・エネルギー分野などの研究開発において、サステイナブル工学を応用して活躍できる技術者・研究者 ほか※就職実績はP.116をご覧ください。学べる内容の詳細はこちら人間の動きをカメラで捉え解析する研究室の詳細はこちら1234カリキュラム松本 千冬年次ヒューマンセントリックモビリティ研究室とは高齢者や情報弱者をはじめ、あらゆる人が安心して暮らせる人間中心(ヒューマンセントリック)社会を実現するためのモビリティシステムの開発や、ロボットの応用技術、AI、IoT、AR・VRなどに関連するさまざまな研究を行っています。年次年次年次機械工学科機械工学科幅広い機械工学の知識と技術で、新しい“ものづくり”をめざすSTUDENTS’ VOICESSTUDENTS’ VOICESSTUDENTS’ VOICES私私のの私私のの 成長成長のの歩歩みみ 成長成長のの歩歩みみ

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