研究を追究し、多くの人と出会い行動力がついたことを実感しています意欲ある仲間と刺激し合いながら目標以上の成果に到達できました最新の工学技術を理解したうえで、高度な専門知識や技術、コミュニケーション能力、分析評価能力、論理的思考力などを修得するとともに、多角的視点で新しい工学を探究する実践的能力を養う研究科で、博士前期(修士)課程と博士後期課程を設置。博士前期(修士)課程では、サステイナブル工学分野で活躍する高度な研究者・技術者を、また博士後期課程では、世界レベルの研究者・教育者・高度技術者・起業家などを育成することをめざしています。実社会での課題解決に対して将来的な実装を目標に、高度で最新のデジタル技術を活用して豊かな発想力と造形力によるデザイン提案を広く発信できる人材を育成します。国際的な場で通用するコミュニケーション能力と計画を遂行するためのマネジメント力、徹底したリサーチによる分析評価能力と企画力、問題解決力などの優れた研究能力を併せ持ち、高度な職業人として、これからの社会で幅広く実践的に活躍できる、次世代の人材の輩出をめざしています。臨床検査学専攻では、プレゼンテーションやディベートを積極的に取り入れるとともに、少人数であることを生かした双方向の教育で、臨床検査分野の高度な専門職業人として欠かせない知識・技術、判断力やリーダーとしてのマネジメント力を養成。科学的根拠に基づいて課題解決できる能力や、多面的な視点から物事を捉えて合意形成を図れる力を持ち合わせた、チーム医療を推進するリーダーとして活躍できる、人間性豊かな人材を育成します。博士前期(修士)課程/博士後期課程博士前期(修士)課程/博士後期課程修士課程修士課程Students’ Voicesデザイン研究科 デザイン専攻修士課程2年(取材時)岡山高校出身(岡山県)学入学時には大学院まで進む予定はありませんでしたが、学部の授業で専門性を高めるうちに、より多くの知識や技術を身につけ、時間をかけて新規性のある研究に挑戦したいと考えるようになり、進学を決意しました。所属する研究室には12名の大学院生が在籍しており、高いモチベーションを持って研究に取り組んでいます。それぞれが得意分野の深い知識や高度なスキルを持っており、仲間からは多くの刺激を受けています。また、相談や情報交換を行いながら質の高い研究に打ち込める点も大学院の魅力です。いま、私が取り組んでいるのは、「アンビグラム」という天地を逆転させても読み取れる文字デザインの作成法に関する研究です。従来はデザインの専門技術がないと作れないとされてきましたが、これをコンピュータの利用により簡単に作成できるようにする手法の実現をめざしました。技術的なポイントは、文字をボリュームデータに変換し、3DのCGアニメーションとして表現することです。当初は2Dデータで考えていましたが、学部時代の流体研究の知識を生かすことで、最終的に目標よりハイレベルなゴールに到達。研究成果は学外のコンテストでも表彰されました。じっくりと腰を据えて好きなテーマに納得いくまで取り組める大学院という環境だからこそ、このチャレンジングな研究を完遂できたのだと思います。学院ではコミュニティデザインを研究しています。 社会や地域が抱える問題に対し、人のつながり方を「デザイン」し解決に導く手法です。都市計画に近いものと言えるでしょう。大学3年次の夏に、地方の芸術祭にボランティアで参加し、地域住民、アート、観覧者の関係性がとても新鮮に見えたのがきっかけで、いつかは地域活動に携わりたいと思うようになりました。現在は、墨田区・京島という昔ながらのつながりが残る地域で生活しています。銭湯でアルバイトをしながら、街の方と交流を深め地域活性化を模索しているところです。京島の魅力に惹かれて新規流入する若者がいるものの新旧住人に隔たりがあり、地域発展につながりづらいという問題を抱えています。そこで、私は「現代版昭和時代」という志を掲げ、コミュニティの醸成をセーフティネットに昇華させるべく、自分から積極的に外に出て、街と、人と対話を続けています。大学院は、自分のやりたい研究をひたすら追究できる場。振り返ると大学院に入るまでは、京島に住むこともなく、主体性に欠ける部分もあったと感じます。やりたいことに行動力が伴ってきた、これこそが大学院で培った自身の成長ポイントだと感じています。今後も京島に住み続け、実社会の中でさらに研究を進めていきたいと思います。104105研究内容は「NICOGRAPH2022」で発表し、ポスター賞を受賞京島におけるゆるやかなつながりの場を提案就職先TDCソフト株式会社東京工科大学大学院は、学部教育との一貫性や有機的な連携を確保しつつ、21世紀社会において特に重要度の高い分野で活躍する優れた人材を育成するために、独自性ある研究科および専攻を設置しています。ますます複雑化、多様化する現代の諸問題を解決するために欠かせない、分野横断的な知識や視野を身につけられるよう、学際的な研究に取り組める柔軟性あるカリキュラムや指導体制を整えているのも大きな特長です。八王子キャンパスStudents’ Voicesバイオ・情報メディア研究科 メディアサイエンス専攻修士課程2年(取材時)県立海老名高校出身(神奈川県)成長と社会デビューをバックアップする蒲田キャンパスバイオ・情報メディア研究科バイオニクス専攻コンピュータサイエンス専攻メディアサイエンス専攻バイオ・情報・メディアの学際分野の研究により、それぞれの分野において高度で実践的な知識や技術の修得を図ります。生物が持つ特性を環境や医薬品、食品、化粧品などの分野に生かすバイオニクス専攻、AIやICTによる革新的なシステムを追究するコンピュータサイエンス専攻、多彩なメディアコンテンツを創りあげるメディアサイエンス専攻を設置しています。大大工学研究科サステイナブル工学専攻大津 沙耶香デザイン研究科デザイン専攻医療技術学研究科臨床検査学専攻長谷川 春菜特色ある専攻による先端研究と教育未来へ向けて拡充・発展し続ける
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