東京医療学院大学 GUIDEBOOK 2026
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44講師生方 剛 Tsuyoshi Ubukataリハビリテーション科学 心の健康と活動の関連GUIDE BOOK 2026 担当は、 作業療法学概論Ⅰ/Ⅱ、 高次脳機能作業療法治療学、 義肢装具学、 基礎作業学実習、 精神機能作業療法治療学演習、 地域リハビリテーション学です。作業療法の特定の範囲にとどまらず、 あらゆる角度から学べる科目です。 端的に言うと、 人の暮らしを構成する心と身体の健康を損ねた場合の回復方法や、 より良く生きるための援助方法を学ぶところです。 私が大切にしていることは、 自分が患者ならどう感じるか、 という点です。 自分が患者ならどういう声掛けや支援がうれしいのか、 逆に気持ちが下がる声掛けとはどのようなものかを感じてもらうために、 実体験する機会をなるべく多く取り入れています。 また、 講義では事前に動画や音声付資料を配信して予習できるようにして、 その単元で取り扱う内容を理解できるように心がけています。 これは、自ら興味を持って学ぶことを目指すもので、臨床においてとても重要なことだからです。 私の研究分野は、 心の健康に関わる「心理学的レジリエンス」です。 心のしなやかさを示す言葉なのですが、心がしなやかであれば、 多少のストレスを受けてもうまくそれをかわして心の健康が保てるというもので、 私はその考え方を学生指導に活用しています。   具体的には、 学生のできないところに注目するだけでなく、 できているところや、 できない場合はどうすればできるようになるか、 という点にも目を向けるようにしています。 その人の隠された力を見つけ出し、 引き出すことも指導の上で大切にしています。 また、 普段から学生の雑談に加わって、 学生の今の流行や学生ゆえの悩みを積極的に聞くようにしています。 相手を理解し、 相手の持っている力を最大限まで引き出すことは、 作業療法と同じなのです。 学生たちと大学でとれた梅の実をシロップ漬けにしたり、 ゼミで遠足に行ったり、 一緒に卒業論文の追い込みに取り組んだり、 実習帰りの学生と思い出話で盛り上がったりする何気ない時間が、 私にとって大切な時間です。 大学は学問を学ぶだけでなく、 人との出会いを通して他者を理解し、 自分を理解してより良く生きるスキルを学ぶ場であり、 そんな本学が私はとても好きです。 東京医療学院大学は、 コンパクトな校舎の中においしい学食、 軽食や文具の揃った売店、 悩みを聞いてくれる学生相談室や保健管理室、 充実した図書館など、 必要なものが備わっておりとても便利です。 コンパクトゆえに教職員とすぐに顔なじみになれるのも魅力です。 本学は多くの人の夢が叶うよう、 可能性のドアを大きく開けています。 患者さんに寄り添い、 支えたいと感じている人にぜひ入学してほしいと思います。 多くの人との出会いを通して皆さん自身がより良く生きることができるようサポートします。しなやかな心で他者を理解し、共感し、寄り添える人になってほしい人との関わりの中で 他者を理解し、 自分を理解する友人や教職員との距離が近く 必要なモノが全てそろう大学自分が患者だとしたら何を思い、 どうしてもらいたいか理解する学生の隠された力を見つけ出し 引き出すことを大切にI n t e r v i e w w i t h F a c u l t y教 員インタビュー

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