理学療法学専攻IYGUIDE BOOK 2026 PHYSCALTHERAP35 運動療法学(運動器系)では、整形外科疾患(スポーツ傷害を含む)の理学療法において必要な技術の習得を目的としています。 臨床場面で各疾患の患者さんの状態に応じて評価を行い、 適切な治療アプローチを選択・実施できる技術を身につけて、 患者さんへ指導を行うことまでを目標に学修を進めています。 私の講義では、 身体を実際に動かす演習の時間を多く設けています。 また、 自分の臨床現場での経験や実際の現場の声を伝えることで、 学生たちによりリアルな理学療法を感じてもらえるよう工夫しています。 理学療法士は、 皆さんが想像している以上に魅力的で、 患者さんの役に立つ素晴らしい仕事です。 本学で一緒に学び、 立派な理学療法士を目指しましょう。 物理療法学では、 痛みの緩和やリラクゼーション効果などを期待して、 人の身体を温めたり、 冷やしたり、 あるいは電気を流したりします。 膝を冷やして痛みを緩和させてから歩く練習を行ったり、 伸ばしたい筋肉を温めてからストレッチを行ったり、 運動療法と物理療法を併用することで、 より良い治療効果が得られることを期待して実施するものです。 この科目を学ぶことで、 対象者に対し、 よりよい治療効果を与えることができるのではないかと思います。 理学療法に関わる知識は専門的で、 誰もが初めて学ぶことばかりです。 一番大切なことは『興味を持てること』 です。 精一杯サポートしますので、 一緒に頑張りましょう。 1年次で最初に学ぶ専門科目の理学療法評価学 A・理学療法評価学 A 演習(四肢周径・バイタルサイン等評価)を担当しています。 座学で知識を学んだ上で、 演習では実際に対象者の身体に触れ、 血圧や呼吸の測定や骨のランドマークの触診、 手足の長さ太さの測定などを行います。 それぞれの測定方法を学修することはもちろん、専門職者としての優しい声掛けや配慮の仕方、 身体の丁寧な扱い方、 分かりやすいオリエンテーションなど、「患者さんを主体とした理学療法評価の仕方」 を身につけることを重視しています。 大学での学修が臨床に出てどう役に立つかをイメージできるよう、 臨床現場での様子や理学療法の面白さ、患者さんの変化などを分かりやすく伝えています。 運動療法学(運動器系)では、 整形外科疾患の患者さんの状態を把握する力とその状態に対する治療を考え出す力、 技術が身につきます。 理学療法士になるために勉強する医学は難しいです。最初は講義と関係のないようなことで良いので、 講義を受けていて 「楽しい」 と思えることを意識しましょう。講義が進むにあたって、 その楽しみが知的好奇心に変わるように意識しています。 楽しいと思える空間を作って、最後には、 今学んでいる知識がどのような場面で役に立つのか、 役に立っていたのかを感じてもらえるよう、 知的好奇心をくすぐりながら講義を行っています。 理学療法士は素敵な仕事です。 そんな理学療法士になれるよう全力で応援します。理学療法の学びが臨床でどう役に立つか 具体的に分かりやすく伝えたい医学が難しく勉強が困難でも 楽しいと思うことを意識して臨床現場での経験談を交え、 理学療法への理解を深める初めて学ぶ難しい専門知識も 興味を持って学べるようサポート准教授山口 育子Ikuko Yamaguchi助教猪俣 陽一 Youichi Inomata准教授川井 謙太朗Kentaro Kawai講師生友 聖子Masako Ikutomo理学療法学 ・ 運動療法学内部障害系理学療法学内部障害系理学療法学 ・ 老年学運動器系理学療法学 ・ 物理療法学 ・ 疼痛学
元のページ ../index.html#37