東京医療学院大学 GUIDE BOOK 2024
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特別対談12―看護の道を志したきっかけは?松尾さん:私は子どもの頃からずっと、助産師の仕事に憧れていました。母が切迫早産で妹を産んだときや、いとこが生まれたとき、病院で助産師さんから現場の話を聞き、助産師になりたいと思って、看護専門の高校で3年間、看護の勉強をしてきました。出口先生:高校から!それはすごいですね。私も老人のリハビリテーション病棟の実習体験から、高齢者のケアに携わることになりました。実習での体験は、自分の思いや進路を変えるほど大きな力がありますね。―なりたい看護師像は?松尾さん:今までは「患者さんに寄り添う看護師になりたい」と思っていた―先生から学生に伝えたいこと、感じ取ってほしいこと出口先生:講義の知識は実習を経験し専門領域の他に関連領域、幅広い知識に広げることが大事です。国家資格を取れたから良い看護師になれるわけではなく、そこがスタートなのですから。松尾さん:1年次にペーパーペイシェントを想定して「自分がこんな看護をやりたい」というのを書き出す講義がありました。基礎的な知識は学んでいても、自分の頭の中を書き出すことは初めてで、しかも個人差があって面白かったです。出口先生:そうですね、看護する人が違うと、同じ症状や障がいをもっていてもアプローチの方法も違ってきますから。のですが、先輩看護師さんの話や実習経験から「寄り添うことってすごく難しい」と感じるようになりました。出口先生:そばにいるだけでは寄り添うことにはなりませんからね。目の前の患者さんに何ができるか考えるだけでなく、患者さんが何を考え望んでいるのかよく見ること。大切ですがとても難しいことですね。松尾さん:理想はありますが、3年次からは実習や国試対策、就職活動で忙しく、迷うことが多いです。自分の働き方や理念で選ぶか、病院の雰囲気を見て選ぶか、どちらがいいでしょうか?出口先生:やはり自分にあった職場を選ぶことが大事だと思います。同じ病院でも地元の病院か国立病院か、また自分の今後の看護師のキャリアをどう看護学科 精神看護学領域 出口 禎子教授 Sachiko Deguchiてさらに関心が広がります。特に精神疾患の患者さんなどは、実際の場面を体験することでより深くその人やその人の生活がわかると思います。機会があれば現場に足を運び、患者さんがどんな生活をしているのかを実際に見てもらい、習った知識を確認するのが良いと思います。松尾さん:病院での実習で臨床に行くと緊迫感があるし、実際に患者さんがいる上で、現場の先輩に話を聞くのは、とてもためになり、良い経験でした。出口先生:新型コロナウイルスの影響で今は実習も受け入れてもらえない病院がありますが、一日だけでも見学させてもらったり、病院(治療施設)の敷地の中に入るだけでも、良い学びになりますね。看護学科3年※松尾 日菜さん Hina Matsuoデザインするかも影響します。とにかく現場に見学に行くことが大事ですね。そこで感じた雰囲気を大切にしてください。松尾さん:ありがとうございます。いろんなところを見て、どんな助産師を目指すべきか考えていきたいです。―やりがいを持って取り組んでいることは?松尾さん:今の自分には、どの領域についても刺激的で、新たな学びを得られます。将来役立つだけでなく、今の自分の喜び、やりがいになっています。出口先生:素晴らしいですね。目の前の人に向き合いどういった看護ができるかはその人次第です。知識を知識で終わらせない、そこから自分が目指す―本学を目指す人にエールを!松尾さん:うちの大学の一番の魅力は先生との距離感が近いこと。担任の先生がいて相談しやすく、学びを深めるには最適な環境だと思います。出口先生:本学は実習グループと一人の教員が担当する学生も少人数で、きめ細かいサポートができます。松尾さん:初めての実習でわからないことだらけでも、先生が一緒にいてくれて安心でした。本学に決めたきっかけも、先生との距離が近いというのをオープンキャンパスで聞いたからです。出口先生:看護資格は国家資格なので、それに伴う厳しさや倫理もあり、決して甘くはありません。しかし、我々一同でバックアップしますから、是非夢に向かってチャレンジしてください。※学生の学年は取材時のものです。普段は聞けない学生のホンネ。この対談でじっくりと耳を傾けます!本学教員と在学生との特別対談。普段は聞けない・言えない部分をアツく語り合います!普段は言えない私たちの思いやホンネの部分を先生にも是非聞いてほしい!教員×学生 特別対談教員教員学生学生

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