法政大学 GUIDEBOOK 2024
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木村 純子 教授市場経営学科09821世紀に求められる新しいビジネスの枠組み成長と拡大を第一義に追求してきたこれまでの経済活動は、今限界に達しています。限りある資源を次世代につなぐためには、これまでの大量生産・大量消費を見直し、新しい社会構造を構築しなければなりません。私がこのように考えるきっかけとして、研究で2年間住んだイタリアでの経験があります。イタリアはチーズやワインで有名ですが、農家や職人の技術や文化、地形や気候などの自然が作る、地域のユニークな特性から生まれる産品を大切に守り、消費者は季節ごとに変わる味を大地からの恵みとして楽しみます。近代化と工業化が当たり前ではない世界に踏み入れ、ビジネスの成功は生産性や機能性だけでは測れないと考えるようになりました。持続可能な社会を創造する経営学部での学び地域に根ざした農産物や食品を活用して地域を活性化するためには、法律・貿易交渉・国の農業政策・行政の都市計画など幅広い知識が必要となります。経営学部では、さまざまな実務経験のある教員が在籍し、学科の枠や特定の分野にとらわれず幅広く学べる環境が整っています。この恵まれた環境で学ぶことは、変化の時代において、皆さんが生きやすい社会を創るための方法を見つけ、実践するために生きる知恵となることでしょう。法政大学経営学部で新しい「豊かな社会」を共に考えていきませんか。理想の未来へ向けて持続可能な社会の実現に向け新しいビジネスの枠組みを考える

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