法政大学 GUIDEBOOK 2024
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003 2020年春、コロナ禍が本格化した時期に入学した学生たちが2023年度には4年生に進級しました。授業が全面的にオンラインに切り替わる最中に大学生活を始めた学生たちが、対面活動の制限と緩和の波が続く中で学生生活を送り、最上級生となっています。その間に、学園祭等の対面での実施や、長期留学の再開、実際に現地に足を運んでのフィールドワーク、ゼミや課外活動での合宿などの活動も2022年度からはかなり再開することができました。他方で、学生生活の初めからオンライン活動に習熟してきた成果として、共同作業や、学習成果をまとめて発表する手段に、オンラインを効果的に使いこなす力も蓄えられてきました。対面活動ならではの価値を、実感を持って理解しつつ、効果的な場面ではオンラインのコミュニケーションを組み合わせて、勉学と課外活動の両面にわたって大学生活を充実させていくノウハウが、この3年間でキャンパスに豊富に蓄積されています。ポストコロナの大学生活への準備がかなり整ってきました。 法政大学では、大学憲章「自由を生き抜く実践知」を体現した学生や教職員の活動に対して「自由を生き抜く実践知大賞」を授与しています。コロナ禍が継続し、さまざまな制約の中でも、自己実現を図りつつ社会に貢献することができるという実感を持つ学生が多数エントリーするようになりました。これこそまさに「実践知」を体現する活動です。困難な制約のもとに置かれたときこそ、それが普段に増して必要なのです。困難な現実の、さまざまな要素をしっかりと見据え、分析し、それぞれに対してできること、何よりも「自分が」できることを考える。大学で学ぶということは、それができる力を身に付けていくことを意味しています。所属する学部の専門を深めるカリキュラムと、同じ課題に異なる専門を組み合わせて取り組んでいくことが学べるような学部横断型のプログラムが法政大学には用意されています。 さまざまな制約を受ける今だからこそ、その中でどのようにして自分の学びを実現していくのか。共に知恵を絞り、可能な手段をフルに活用して法政大学で豊かな学びを実現していきましょう。法政大学総長廣瀬克哉自由を生き抜く実践知を「自分ごと」に

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