法政大学 GUIDEBOOK 2024
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2年次1年次4年間の流れ専門教育科目※2023年4月現在。退職等により変更になる場合があります。地球規模の災害や爆発的に増え続ける世界人口による食糧問題に対応するため、解決が急がれているのが植物の病気です。応用植物科学科では、食料生産のうち3〜4割が病気で失われる植物を守るために、植物の病気の仕組みを解明し、新しい診断や治療・予防ができる「植物のお医者さん」として必要な知性と経験を養います。教養科目……P.054専門科目演習(ゼミ)植物植物病の原因とその特性を知り、植物医科学分野の応用知識や先端技術を修得。クリニカルコースグリーン生命科学の基礎、植物との相互作用などを理解し、植物の健康や環境保護の技術を修得。テクノロジーコースグリーン植物の健康保護と植物生産に対するビジネスや政策など、幅広い分野を学習。マネジメントコース教養科目学部共通科目学科専門科目●=必修科目 無印=選択科目※カリキュラム表および科目名は、変更になる場合があります。植物医科学という新しい分野の学問の概要を把握する科目です。植物病とその歴史、植物医科学の意義、植物病の種類、病気の診断技術、植物病害の治療・防除・予防技術などについて、最新の成果も交えて広く解説します。植物医科学の考え方や技術・食の安全や環境保全・社会経済との関わりを学び、植物保護の原点を探ることが目的です。●植物医科学概論/環境と人間/生物化学Ⅰ/分子生物学Ⅰ・Ⅱ/細胞生物学Ⅰ/グリーンケミストリ/植物分子細胞生物学/植物薬理学栽培植物学/植物管理技術論/土壌科学/植物栄養学/植物病原菌類学/基礎植物害虫学/植物病防除学/国際食料需給論/グリーン経済学/●植物医科学基礎実験Ⅰ・Ⅱ/●植物生産基礎実習Ⅰ・Ⅱ/植物保護士演習/生物学実験統計分析演習大井田 寛 教授①応用昆虫学・植物医科学分野② 植物を加害する昆虫、ダニ類の診断技術の開発や生態解明、天敵生物の能力評価、環境に優しく持続的な害虫管理技術の開発などに取り組み、現場への寄与を目指す小畑 美貴 教授①理論言語学・言語心理学分野② ヒトの脳内に備わっていると考えられている「言語能力」、特に文構造構築に関わる計算システムの解明に取り組む大島 研郎 教授①植物ゲノム医科学分野② ゲノム解析やトランスクリプトーム解析などの最新技術を活用して病原体の感染メカニズムを解き明かし、植物を病気から守るための新たな分子基盤を構築する鍵和田 聡 専任講師①植物病生理生態学分野② 植物病の診断技術の開発と植物病原微生物の同定法の確立、および微生物が植物に病気を生じさせる際の分子レベルでのメカニズムの解明を行う植物細菌学/植物バイオテクノロジー概論/微生物生態学/分子微生物学/細胞構造機能学Ⅰ・Ⅱ/機器分析学/環境安全化学/植物病学概論/植物ウイルス学/分析化学/バイオエンジニアリング/●診断技術論/自然再生学概論/ホーティカルチャー論/樹木医演習/フードセイフティ論/植物生理生態学/実践植物遺伝学/応用植物害虫学/食料・地域政策論/植物医科ビジネス論/●植物医科学応用実験Ⅰ・Ⅱ/●植物医科学インターンシップ/167研究成果を社会に還元する「植物医科学センター」で実習生命科学部応用植物科学科 入学定員:80人社会が求める3領域の人材を育成植物医科学概論専任教員① 専攻 ② ゼミナールまたは研究テーマ池田 健太郎 専任講師①植物臨床医科学、植物防除学分野②植物病の発生生態の解明および診断技術研究に取り組むとともに、植物や微生物などの生物機能を活用した持続的な防除技術の開発を目指す越智 英輔 教授①運動生理学・運動生化学分野② 運動・トレーニングによって引き起こされる筋肥大や筋損傷のメカニズムを個体から細胞レベルで解明し、スポーツ指導や健康づくりの現場に応用する植物医科学実験(1〜3年次)3年間の体系的な実験を通じ、植物の健康を守る最前線での活躍に必要な、実践的技術と知識を身に付けます。1年次には基礎的な実験技術・診断・同定法を、2年次には予防・治療に関する知識と技術、分析機器を用いた植物病原体の診断・検出・同定技術を、3年次にはそれまでに得た知識と技術を総合活用し、実践的診断に取り組みます。植物を守る力は人類の未来を守る力になる

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