法政大学 GUIDEBOOK 2024
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都市環境デザイン工学科今井 龍一 教授140未知の研究から生まれ、身に付く「実践知」高齢化が進む日本において、都市も高齢化という問題に直面しています。人間も都市もより健やかに生きるための「スマートシティ」は重要なテーマです。私の研究室では主に情報通信技術を駆使した土木技術の向上を目指し、レーザやカメラで国土空間を測って解析したり、人の流れなどをGPSで集積したビッグデータを解析したりして、まちづくりなどに役立てる「データサイエンス」の研究を行っています。工学の分野ではこれまでにない新しい研究です。だからこそ「聞くより見る、見るより触ることで湧いてくる知恵」が生まれ、課題を見つけ出す力も育つでしょう。私はこれこそが「実践知」だと考えます。高まる「デザイン」の重要性これまでは安全で快適な国土空間を求め、より多くの建造物をより丈夫につくるということが重要視されてきました。しかし成熟した社会において、今後は心地良さや見た目の美しさなど、「デザイン」の要素も求められるようになっています。本学部には、人の心を豊かにするようなデザインを手掛ける教員が多数在籍しています。そのような環境で、工学を基礎に置きながら分野を超えて学べる本学部は、新しい創造を生み出す場となるでしょう。世界有数の都市・東京の中心で、安全・安心で快適な生活空間を共に目指しましょう。理想の未来へ向けて心が豊かになる国土空間と社会の創造を目指して

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