法政大学 GUIDEBOOK 2024
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福祉コミュニティ学科図司 直也 教授116地域社会の存続が危ぶまれている?人口減少と高齢化が進む日本では地域社会の存続が危ぶまれる所が出てきており、国土のあり方が問われています。その一方で、農山村に関心を寄せる若者が増えており、私のゼミでは地域の暮らしや生業に関わりながら、地域の魅力から切り開く未来について地元の方たちと一緒に考える活動をしています。そこでは世代によって歩んできた背景や感覚の違いをお互いに理解しあうことが大切です。学生が地域に溶け込むことで「つなぎ役」となり、地域の担い手が次世代へと継承される実践的で新しいコミュニケーションが生まれています。課題に向き合い、“ひと”と“ひと”をつなぐ役割を担う現代福祉学部は、社会の課題に対して「社会福祉」「臨床心理」「地域づくり」の3領域からアプローチします。これらは関係なく見えるかもしれませんが、どの領域においても「つなぎ役」が間に入ることで社会を円滑にし、新たな可能性を引き出すことができます。そうすることで、みんなが健康で幸せを感じられる社会=ウェルビーイングの実現につながると考えています。多彩なフィールドワークを通して現場での刺激を受けながら、自分にできる役割を見つけ出し、社会の潤滑油となる未来の担い手に育っていくことを願っています。理想の未来へ向けて地域の人口減少を受け入れて誰もが幸せを感じられる社会を創造するには?

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