私立豊島岡女子学園高等学校出身神奈川県立神奈川総合高等学校出身私立山手学院高等学校出身横田 雅恵(左)甲斐 亮吾(中)小島 拓也(右)小西 優一河村 拓実岐阜県立可児高等学校出身 私たちは、World Robot Summit (WRS)のFuture Convenience Store Challenge (FCSC)という大会に参加しました。この大会は、未来のコンビニエンスストアに活用できるロボット技術開発や、新たなサービスを提供するコンテストとなっています。その中でも私たちは、デイリー商品の自動陳列廃棄ロボット競技の「陳列廃棄タスク」、デジタルツインやビッグデータを活用してサービス提案する「イノベーションタスク」に参加しました。 イノベーションタスクでは、新規サービスのデモンストレーションを行いました。観客や審査員の方々からのフィードバックをもとに、提案サービスの向上につなげることができました。陳列廃棄タスクでは入賞することができ、またチーム全体として、大阪・関西万博EXPOへの出場権を獲得することができました。この大会への参加を通して、技術をどのように社会貢献につなげていくかを実感することができました。大学や大学院では「研究」が重視されがちですが、大会では「研究をどう活かすか」が重要でした。普段行っている研究の出口として、社会を強く意識する貴重な機会になったと考えています。 将来、研究職に就きたいと考えていて、大学院へ進学しました。研究室では、研究職以外の企業や団体も見ることができ、就職活動ではより幅広い企業及び官庁を見られます。バラエティに富む人々と会話を重ねると視野が広がり、自分自身の本当にやりたい職業に巡り合えそうで、今は、研究職以外の職業も積極的に視野へ入れています。 専攻では、幅広く「電気」について学べますが、さらに研究室では、物理に迫る基礎研究から、実用に根差した応用研究まで選べ、いろいろなことを幅広く学びたい人に打ってつけです。私は「テラヘルツ波」というWi-Fiで使われる2.4GHz帯より約1000倍高い周波数帯の電波を扱い、「テラヘルツ円偏光近接場計測」を研究しています。実験システムを自ら設計・製作するプロセスは大変興味深く、挑戦しがいがあります。 大学院では、大学で見つけた自分の興味をさらに深く掘り下げることができ、自身の知的好奇心を満たすことに全力を尽くせます。大学は、自分の情熱とロマンを追いかけられる場所です。皆さんにとって最も良い選択を取れることを願っています。 学部での研究期間は1年と短く、さらに研究を続けることでより深い知見と経験を得られると考え進学を決めました。学部生のときに関わった大学院生の先輩方と話をする中で、学術的な知見だけでなく、総合的な能力の高さに感銘を受けました。研究活動では議論や発表の機会が多いため、中央大学が掲げる行動特性評価指標であるコンピテンシーの向上を期待したことも進学を決めた理由の一つです。 私は日本医科大学の共同研究者として「画像処理を用いた病理診断支援」について研究しています。病理診断とは、病理医が顕微鏡を使って細胞を観察し、病気の診断を行う検査です。私の研究では画像処理技術を活用して、業務負担の軽減や診断確度の向上を目指しています。病理学の知識を新たに学びながら、情報工学の技術を応用することに魅力を感じています。また研究を通じて病理医や患者さんに貢献できることに大きなやりがいを感じています。第114回日本病理学会総会にて、病理医の診断視点を再現する独自開発のシステムを発表しており、深層学習とは異なるアプローチで医療AIの革新を目指しています。 大学院は自分の好きなことを同じ志を持つ仲間と、とことん追求できる場所です。ぜひ大学院での学びを視野に入れてみてください。自分が心から興味を持てる分野を見つけられますように、応援しています!25究める―大学院生からのメッセージ精密工学専攻電気電子情報通信工学専攻千葉県立松戸国際高等学校出身情報工学専攻
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