29須藤 春輝東京都立南平高等学校出身田中 憲成私立春日部共栄高等学校出身前田 尚志千葉県立船橋東高等学校出身兵藤 律希埼玉県立熊谷高等学校出身究める―大学院生からのメッセージ 教員を目指していたため、学部卒業後すぐ教員になるか悩みましたが、3年生のときに整数論に興味を持ち、この分野をさらに深く学びたいと院への進学を決意しました。 大学院では、数の性質を研究する整数論の一分野である「類体論」を勉強しています。もともと整数論に興味がありましたが、4年生のときに類体論と出会い、その理論や定理の純粋な美しさに強く惹かれました。この分野は抽象度が高く難解ではありますが、理解できた瞬間には、まるで霧が晴れるような感動を味わうことができます。 高校までの数学は主に計算が中心ですが、大学では抽象的な理論が中心になります。大学に進んだら勉強の中で生まれる小さな疑問を大切にしてほしいです。 学部生の時は、物理に興味のある人を集め自主ゼミを開催するなどして、勉強に取り組んできました。そんな中で「超弦理論」を勉強したいと思い大学院へ進学しました。 私が研究している「ゲージ・重力対応」は、クォークなどの素粒子にはたらく相互作用を記述する場の量子論を、ブラックホールを記述する重力理論に書き換えることができるというものです。素粒子というミクロの世界を記述する物理がブラックホールという宇宙を記述する物理と繋がっているという不思議さがこの分野の魅力のひとつです。 物理学科は、学問をとことん極めるための環境が整っています。ぜひ、中央大学で物理学を学びませんか? 応用化学科では、3年生までは座学が中心で、4年生からそれまでの学びを活かして研究に取り組みます。しかし、研究活動が1年で終わってしまうため、より深く研究に向き合い、専門的な知識を体系的に身につけたいと考え、大学院への進学を決意しました。 大学院では、「量子化学計算と人工知能を利用したCO₂分離膜の分子設計」に関する研究を行っています。この分野は、高度な専門性と先進的な視点が求められる挑戦的なテーマであり、学会では多くの方が私の研究発表に耳を傾けてくださいます。自身の研究に対する高い関心は、私にとって大きなモチベーションになっています。 研究とは、世界でまだ解決されていない「答えのない問題」に挑む営みです。自分だけのオンリーワンの成果を生み出せることに、私は大きなやりがいを感じています。ぜひ大学院で、あなただけの「オンリーワンの研究」に挑戦してみてください! 学部生時代はコロナ禍で、授業では思い描いていた実験らしい実験を行うことができませんでした。そのためもっと実験を行いたいと考え、院への進学を決めました。 私は「キイロショウジョウバエの活動を、画像処理を用いて解析すること」をテーマに研究を行っています。これまでの活動量解析では、少々荒っぽい解析が主流でしたが、より定量的な活動の解析を半自動的に行えると考えています。世界中のショウジョウバエ研究者たちの今後の研究に役立てることが、やりがいでもあると思います。 生命科学科は、生物の幅広い分野をカバーしている点が他にはない魅力です。興味が決まっていない人でも、学んでいくうちに自分のやりたいことが見つかるはずです。数学専攻物理学専攻応用化学専攻生命科学専攻
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