中央大学 理工学部研究室ガイド 2024
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■研究概要率とその制御のしくみなどを調べることで、逆に、なぜ生き物に不可欠な運動機構であったのにも答えることができます。加えて、この生物マイクロマシンのアイデアを人工的な系で再現することも目指しています。生体の運動と構造の解析から、その<研究成果例>ママイイククロロババイイオオ メメカカニニククスス研研究究室室 マイクロバイオメカニクス研究室■研究のキャッチコピー(30字程度)メイン生物物理関連細胞生理学/ナノバイオ/動物生理学/画像処理分子機構の解明、そして進化の歴史の理解へ、鞭毛運動の毎秒6,000コマもの高速撮影に成功しました。周辺の水流も可視化することで、運動の効率が正確に計算できます。赤潮の原因となる鞭毛虫。顕微鏡を使った運動解析研究から、赤潮形成のしくみを探ります。上は、実験室で再現した疑似赤潮現象。鞭毛や繊毛の構造や運動のしくみにつて研究しています。鞭毛・繊毛は、生物が持つ運動機構の中で、約18億年もの永い進化の歴史を持つしくみの代表です。私たち動物も含め、すべての真核生物が共通して持っている運動機構です。生物の持つしくみの中で、不要なもの、効率の悪いものは、淘汰され消え去る運命にありますが、永い歴史は、それだけ鞭毛・繊毛が運動器官として理想的な完成形に近いことを物語っています。左図の様な独特の軸糸構造(9+2構造)が持つ意味、運動の効プラナリアの移動速度は毎秒2~3mm。繊毛が作る水流だけでは説明できない速度です。X線を使うと水溶液中での微細な分子構造の変化が追跡できます。細胞内の繊維(細胞骨格)が、抗がん剤との結合で秒単位で構造変化する様子が観察できました。階サイバネティクス、人とシステム人工知能/感性工学研究室でメインに学べるキーワード関連して学べるキーワード※P1の一覧表と合わせてご参照ください。【キーワードの見方】上上村村 慎慎治治 教教授授 メイン関連91生体の運動と構造の解析から、その分子機構の解明、そして進化の歴史の理解へ、生命科学科上村 慎治教授

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