研研究究内内容容:: 電磁波、光、音波など、自然界に存在する種々の波動は、その伝搬方向に障害物が存在するとき、 電波は光や音波と同じように波動です。しかし、電波は光や音波と異なり、見えない(聞こえない)ため、現象を把握しにくいという側面があります。小林研究室では、電波が持つ諸現象を厳密な数学的理論を用いて解析し、次いでコンピュータシミュレーションによって可視化することを重要な研究テーマとしています。 皆さんは電波についてどのようなイメージを持っていますか。電波の諸現象を理解することは容易なことではありませんが、これは非常に奥深い研究分野です。皆さんに、電波のもつ多くの興味深い性質をお話しします。特に、「回折」現象のメカニズムについて詳しく説明します。また、航空機の基本構成要素が空間中に単独に存在する場合の電波の散乱現象、レーダ断面積に関するシミュレーション結果をお見せします。これによって、皆さんが電波に関心を持って下さることを期待しています。 パソコン(サーバー用 2 台、研究用 15 台) レーザープリンタ(カラー 3 台) スキャナー 2 台 プロジェクター 2 台 電子黒板1台 物体の背後に微弱な波動が回り込む「回折」と呼ばれる特殊な現象を引き起こすことが知られています。小林研究室では、このような回折現象の理論的解析およびコンピュータシミュレーションによる可視化に関する研究を行っています。また、最近では、回折理論の重要な工学的応用の一つとして、レーダによる物体の形状認識に関する研究も行っています。 レーダ工学の分野で、「レーダ断面積」という用語があります。これは、レーダから発する電波(レーダ波)が物体(標的)に入射して散乱することにより、レーダに捕えられる物体の映像を意味します。航空機は、レーダが観測対象とする重要な物体の一つです。航空機は極めて複雑な形状をしているため、航空機それ自身のレーダ断面積を正確に予測するのは、一般には困難です。航空機を基本構成要素に分けると、主翼、尾翼、ジェットエンジン、胴体、ノーズ、コックピットなどが、その代表的なものとしてあげられます。小林研究室では、航空機の構成要素が単独に存在する場含のレーダ断面積について、詳細に研究しています。また、これに電波吸収体を塗布したもののレーダ断面積についても、併せて研究しています。このような基本構成要素のレーダ断面積を正確に知ることができれば、これらの結果を組み合せることにより、現実の航空機のレーダ断面積を予測し、更には航空機の形状を認識することが、ある程度可能となります。 航空機の構成要素の中で最もレーダに捕えられやすいもの、すなわち最もレーダ断面積が大きいものは、ジェットエンジンの空気吸入口、およびコックピットであることが知られています。小林研究室では、ジェットエンジンの空気吸入口をモデル化した形状を取り上げ、その物体による電波の散乱現象を解明し、多くの興味深い結果を得ています。 受受験験生生へへののメメッッセセーージジ:: 研究テーマのキーワードは学部ガイドと統一いたしますので、ご記入いただく必要はございません。 メイン通信、情報セキュリティ42 研研究究設設備備:: 光・電波の伝搬、散乱、回折に関する研究を行なっています 光・電波の伝搬、散乱、回折に関する研究を行なっています光・電磁波研究室 電気電子情報通信工学科 光・電磁波研究室電気電子情報通信工学科小林 一哉 教授 小林 一哉教授
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