中央大学 理工学部研究室ガイド 2024
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<<没没入入型型VVRR装装置置>> <<シシミミュュレレーーシショョンンとと可可視視化化・・可可聴聴化化研研究究のの事事例例>> 没入型VR装置本研究室では、コンピュータシミュレーションにより都市環境としての騒音問題や、洪水・津波などによる自然災害、及び自然災害による構造物の被害等の予測・評価を行うシステムの構築研究を行っています。また、シミュレーション結果をわかりやすく表現するために、バーチャルリアリティ(VR)やオーグメンテッドリアリティ(AR)技術を用いた可視化と可聴化研究を最新鋭の装置を用いて行っています。本装置は、三面の大型平面スクリーンとそれぞれに対応する高性能プロジェクターにより構成されています。そして、特殊なメガネをかけ底面スクリーン上に立つことにより、立体視可能なVR空間へと没入することができます。また、本装置は高性能な音響装置も装備しており、映像と音の二種類の感覚情報を用いたVR空間の構築が可能となっております。-都市の防災・環境シミュレーション-津波による浸水予測を高精度に行うために、都市モデルを正確に再現してシミュレーションを行っています。下図左は、実際の地域に想定された津波が来襲した際の津波の浸水の様子で、このシステムは当該地域の中学校での防災教育に利用されています。環境問題の事例として、VR技術を用いて工事騒音や交通騒音に関する予測・評価システムの構築研究を行っています。下図右は、高速鉄道の騒音を体験している様子ですが、計算結果を可聴化することにより、実際の騒音の大きさや防音対策等の効果の理解が容易になります。-AR技術を用いた可視化-一般に構造物の設計図は、紙媒体で表示されますが、紙の設計図から3次元的な構造を理解することは容易ではありません。右図は、AR技術を用いて紙の図面上に3次元の地下埋設物モデルを表示するとともに、地上の都市も重畳表示しています。これにより、埋設物の3次元的な形状と位置関係の理解が容易となり、円滑な施工・維持管理を行うことが可能になります。 地下埋設物のAR可視化津波シミュレーション 鉄道騒音評価システムココンンピピュューータタシシミミュュレレーーシショョンンにによよりり力力学学現現象象をを理理解解・・解解明明すするる サイバネティクス、人とシステム人工知能/感性工学研究室でメインに学べるキーワード関連して学べるキーワード※P1の一覧表と合わせてご参照ください。【キーワードの見方】メイン関連メインシミュレーション関連都市設計、防災、都市デザイン/CG、バーチャルリアリティ計計算算力力学学研研究究室室 樫樫山山 和和男男教教授授 17計算力学研究室コンピュータシミュレーション&VR技術により力学現象を理解・解明する都市環境学科樫山 和男教授

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