中央大学 理工学部研究室ガイド 2024
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ffNNIIRRSSにによよるる脳脳機機能能解解析析 ■研究概要(レイアウト自由・写真や画像も枠内に貼り付けてお送りください)応応用用認認知知脳脳科科学学研研ににおおけけるるヒヒトト認認知知構構造造可可視視化化のの試試みみわたしたちの研究は、ヒトの認知構造を可視化して、それをヒトの生活に役立つ知識として変換することです。このために、「脳機能イメージング」と「サイコメトリクス」という二つの方法を使います。まず、脳機能イメージングでは、主にfNIRS(機能的近赤外分光分析法)という装置を用いて、ヒトの脳の働きを計ります。fNIRS は頭の上から光を脳に照らして、血流の変化を調べる方法ですが、これまでfNIRS 単独では脳のどこを計っているかが分からないという問題がありました。檀研では、「バーチャル・レジストレーション」など、この問題を解決するさまざまな方法を開発しています。この方法は、fNIRS の解析における世界標準として、様々なソフトウェアに導入されています。また、自治医科大学との共同研究で、ADHD児の診断支援などの医療応用も進めています。一方、脳機能イメージング法だけでは、脳のどこがいつ活動しているかがわかるだけです。そこで、ヒトが何を考えているか、より具体的な答を知るために、サイコメトリクスという方法を使います。これは、徹底的に練られた質問を通じて、ヒトの思考パターンを解析する方法です。多変量解析などの高度な統計学的手法を用いて、ヒトの認知構造をモデル化します。いま、私たちは、サイコメトリクスを日本人の食生活の解析に応用し、その基本構造を明らかにしつつあります。また、共同研究を通して、日本におけるサイコメトリクスの産業応用の推進にも取り組んでいます。実は、ふだんスーパーで見かける某食品や、サイゼリヤさんの店舗運営にも、私たちの研究が活かされていたりします。このように、檀研は多角的な手法を用いて、ヒトの脳における認知構造の可視化を目指す雑食性のラボです。たとえば、「納豆選択における消費者の認知傾向分類」、「ADHD 児へのメチルフェニデート投与効果の光トポグラフィによる可視化」、「光トポグラフィ計測位置の新規確率的解析手法の開発」といった一見関係なさそうなテーマが有機的に結合し、多様なバックグラウンドを有する研究スタッフが「知の坩堝(ルツボ)」を形成し、日夜、研究に励んでいます。檀研のウェブサイトでは、産学連携研究の生の現場の熱気を体感していただきたいと思います。AADDHHDD治治療療のの 薬薬効効評評価価 日日本本人人ににおおけけるる料料理理 のの認認知知構構造造モモデデルル 102XXXX号室wwwwww..bbrraaiinn--llaabb..jjpp でで、、研研究究室室公公開開中中!! メイン脳科学関連データ科学、統計、空間情報/感性工学応用認知脳科学研究室脳の働きと心の動きを可視化して、産業や医療の発展に役立てます人間総合理工学科檀 一平太教授

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