この科目はITセンター実習室で実施します。基本となるプログラミング言語である、C言語やPythonの基礎をしっかり学び、つぎに,これらを生物学的データに適用する方法を学びます。バイオインフォマティクスはますますその重要性を増しています。この講義を通じて、情報技術と生物学の融合したこの新しい生命科学分野での研究展開を理解し,さらに自分で使いこなすための第一歩を踏み出すことができます。すべての生物は細胞の中で代謝活動を営んでいます。代謝とは、物質を分解してエネルギーを獲得したり、エネルギーを用いて物質を合成したりする一連の化学反応のことです。代謝活動が停止したとき生物は死に至ります。この講義は代謝の本質とその機構についての基本的な知識を修得し、生きていることの生化学的な意味を理解することを目的としています。すべての生物は基本的には細胞から成り立っています。単細胞生物である酵母を材料にして、分子生物学的手法、細胞生物学的手法および分子遺伝学的手法を使って実習を行っています。酵母の培養、PCR、形質転換、顕微鏡観察などを通して、生命の本質とその機構について基本的な知識と技術を習得し、生きていることの生化学的な意味を理解することを目的としています。様々な生命現象を数値化・画像化すれば、客観的で迅速なデータ処理が可能になります。さらに、その背後にある物理的・化学的なしくみも理解できるようになります。生理学は、生命科学の中でも、そのような数学・物理学・化学の手法をツールとして融合させた分野です。この実習講義では、ヒトや動物を使った生命電気現象の解析、顕微鏡観察像の画像処理などを通じて、この分野の基本的な実験技術を学びます。25452年次代謝生物学2年次代謝生物学実験3年次動物生理学実験生命科学科 Pick-up授業特徴的な科目を4つご紹介します。1年次情報処理演習1,2「WISE」で理系女子を盛り上げたい!子どもの頃から理系科目が得意で、医療や生物に興味があり、生命科学科を選びました。中央大学理工学部の魅力は、実験設備が充実していることや都心にあることに加え、女子学生を歓迎する雰囲気にもあります。当初、理工学部には女性が少ないのでなじめるかどうか心配でしたが、女子高校生のために開催された理工系進学応援イベント(オープンキャンパス)で、在校生の声を聞くことによって不安がなくなりました。入学後には、もっと理系女子を盛り上げていきたいという思いから、そのイベントを企画したWISE(中央大学理系女性支援団体)に入り、活動を通して理系分野で活躍する女性とたくさん出会い、多くの学びを得られました。生物の細胞の働きに興味をもって生命科学科では、分子細胞生物学や進化学、地球環境や生態学など様々な分野の授業を受け、その中から研究したいテーマを選びます。私は現在、細胞機能学研究室で、細胞の働きに重要な役割を果たしているタンパク質、アクチンの研究を行っています。アクチンの機能が明らかになれば、それと関連する病気の治療に役立てられるかもしれません。実験では失敗することもたくさんありますが、その分、成功したときのよろこびは大きなものです。今後は院に進んで研究を続け、将来の方向性を定めていきたいと考えています。黒木 智代生命科学専攻 博士課程前期課程1年私立桐光学園高等学校(神奈川県)出身詳しい科目系統図はこちらまで
元のページ ../index.html#45