太陽光で水素を発生させる光触媒を探求し脱炭素社会の実現に貢献したい38身近にある化学のおもしろさに惹かれて高校の化学の授業で、花火の色は様々な金属の炎色反応であることや、使い捨てカイロは鉄の酸化による発熱反応であることを学びました。このように、身近にあるものや現象には化学が関係していて、身近なものづくりにもつながっていることを知りました。化学のもつ可能性を知ったことがきっかけで、大学では化学を学び、将来は人々の生活を豊かにするものづくりに携わる職業に就きたいと考えるようになりました。AIを取り入れた研究が学会で高評価現在は、分光化学システム研究室に所属しています。太陽光を用いて、持続可能なエネルギー源として注目されている水素を発生させる光触媒について研究しています。光触媒の性能を高めるための条件を、機械学習(AI)を用いて効率的に探すことに力を入れています。この研究結果を学会で発表したところ、機械学習を用いた研究の斬新さを評価していただき、優秀賞を受賞しました。自分の研究に興味をもってもらえたことが嬉しく、大きな自信につながりました。研究を世界に向けて発信するためには英語力が必須であるため、研究室ではミーティングや資料作成の際に英語を使っています。今後はさらに研究に注力することで学術論文を英語で執筆し、国際的な学会でも研究結果を発信していきたいです。田島 萌子応用化学専攻 博士課程前期課程2年私立淑徳巣鴨中学高等学校(東京都)出身
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