歴史や文化の違いを克服しながら多様な国々の経済成長を支援独立行政法人国際協力機構(JICA) 勤務国際経済学科 2013年3月卒業松林 美葉私立桐蔭学園高校(神奈川県)出身フィリピンの経済成長に貢献JICAは、開発途上国におけるインフラ整備や人材育成を通じて、開発途上国及び日本を含む国際社会の発展に貢献することを目的に活動する組織です。私はフィリピン事務所に所属し、円借款による橋梁や道路建設などさまざまな案件を担当しています。主な業務としては、フィリピン政府と協力しながら事業の進捗を確認し、JICA本部とも協力しながら課題解決の方法を検討し、新規案件の形成もしています。日本とフィリピンの関係は良好ですが、すべての交渉が簡単に進むわけではありません。現地スタッフとも協働しながら理解を深め、プロジェクトを達成するのは楽しく、やりがいを感じています。幼少期からの問いを原動力にキャリア形成小学生の頃から、戦争や貧困など国によって差があるのはなぜなのか、素朴に疑問を持っていました。大学での学びの軸は「海外」と「経済」。力を入れたのはFLP(学部横断型プログラム)※です。3年次にフィリピンの保健と衛生をテーマとした研究で現地調査を実施。貧困課題を解決するためには、国としての経済成長が必要と感じました。卒業後は国内のメガバンクで5年間経験を積み、国際機関で働くことも考え、イギリスの大学院に留学。その間、日本の国としての将来も心配になったことから、日本を軸に活動するJICAに就職を決めました。JICAの事業は多種多様。幼い頃の問いの答えを見つけるためにも、得意な金融の知見を活かせる新たな分野に挑戦することが今後の目標です。04Faculty of Economics 2026FLP:Faculty-Linkage Program。学部の枠を超えて設けられたプログラムを体系的に学修し、学際的な視点を身につけるゼミ形式の授業。卒業生に聞く「私の仕事」
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