教教員員大きな視野で社会を見て多様な経験を積んでほしい将来に活かせる力になりました金融論の知識から社会人基礎力まで17近廣 昌志准教授【専門分野】金融論Faculty of Economics 2026金融論を学び、動画制作や学外ゼミ大会に参加学問以外でもコミュニケーション能力を養う会計と企業行動を融合し経済を解き明かす佐 藤 高校までは金融を本格的に学ぶ機会がなかったため興味を持ち、近廣ゼミを選びました。近 廣 金融論の中でも企業金融を重視しています。会計の仕組みを理解し、企業の資金調達や資金運用と融合させて考える点が特徴です。ゼミでは理論の掘り下げを重視する一方、学んだことを動画で公開したり、合宿をすることもあれば学外の討論大会に参加したりと、結構忙しかったでしょう。佐 藤 はい。特に3年次に挑んだ「証券ゼミナール大会」はゼミ生9人が2班に分かれ、私のチームは「株式および債券の発行・流通市場のあり方」を、もう一つのチームは「株主にとって望ましい株主還元政策」をテーマに研究を進めました。発表まで4カ月程度しかなかったのですが、ゼミ生同士で密度の濃い議論をしながら担当部分の論文を仕上げることができ、充実していました。近 廣 ゼミそれぞれで運営の考え方は異なりますが、私はメリハリをつけて複数のことを進め、短期集中的に成果を出す方針です。佐 藤 大会には22大学から300人以上が参加していました。夏季休暇に他大学との合同合宿を経験するなど、短期間でも先生にご指導いただきながら準備ができたため、自信を持って討論に臨むことができました。近 廣 社会に出ればそういうことの方が多くなりますから、いい勉強になったと思います。佐 藤 近廣先生は学問分野だけでなく言葉の選び方やメールの書き方など、社会人として求められる礼儀やマナーも教えてくださるため、人間性も磨かれたと実感しています。近 廣 佐藤さんは性格もやさしく真面目なので、他のゼミ生からの信頼は厚かったですね。佐 藤 ゼミ長をやらせていただきましたが、リーダー的立場に就くのは初めてのことでした。自分のことだけでなく他のゼミ生にも気を配り、グループの先頭に立って行動するという貴重な経験ができました。近 廣 ゼミ生それぞれに役割を持ってもらうようにしています。例えば新ゼミ生の募集をする人事担当など、希望者の面接をすることで、面接する側とされる側の気持ちを理解できるようになります。佐 藤 他にも動画制作や合宿の企画など、ゼミでなければできないことを、数多く体験してきました。近 廣 専門の勉強をするだけでは視野は広がりません。遊びや趣味にも時間を使うことで人間的な魅力が高まり人脈も増えます。そういうコミュニケーション能力を養うのもゼミの魅力です。佐 藤 特に近廣ゼミはその魅力を感じられるゼミで、勉強も遊びもとても充実していました。近 廣 経済学は生きていく上でも指針になる学問です。ゼミで学んだ知識を基に、アンテナを高くして、常識にとらわれずいろいろな経験をしてほしいですね。今後の活躍を期待しています。在在学学生生
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