教員在学生航空業界を深く学んだことで社会に出てからも活かしてほしい憧れが現実につながったゼミで培った自発的な行動力を23自発性と熱意を育てる後藤 孝夫交通経済学、商学教授株式会社ANA Cargo私立かえつ有明高校(東京都)出身Faculty of Economics 2024失敗を恐れない【専門分野】幼少の頃から憧れた航空業界を研究国際経済学科 4年【内定先】在学生 幼少の頃から航空業界に憧れがあり、就職も航空関連を希望していたため、後藤ゼミで専門知識を勉強しようと考えました。後 藤 交通事業と公共事業の経済学的な分析をテーマにしているのは、このゼミだけですね。航空業界は幅が広いので、さまざまな切り口が考えられます。在学生 2年次に「LCCの利用者拡大」を、3年次には「沖縄県離島の航空需要活性化と地方創生」について研究しました。後 藤 他のチームは鉄道関係でしたね。ローカル線と地域活性化に関わる研究でした。交通インフラというと大きな話になりますが、こうした身近な視点からアプローチするのも良い方法です。研究はグループワークで行っていますが、議論をすることで刺激を受けるとか、視野が広がったということはありましたか。在学生 LCCの研究をしていたときに、マイルを貯めてお得感を出すなど多彩な案が出て、それぞれの視点の違いに気づかされたのが嬉しかったです。後 藤 航空業界は二大企業とLCCの間で競争が進み、サービスの内容が接近しています。コロナ禍以前の水準に戻るにはまだ1年以上かかりそうで、その後が勝負になるでしょう。研究をしながら苦労したことはありますか。在学生 オンラインでの打合せは、最初は慣れなかったのですが、積極的に発言する学生と協力して、みんなが参加できるように工夫しました。後 藤 ゼミ長でもあったので議論の進行には気を配っていましたね。在学生 おとなしい学生でも意見を言いやすいようにもっていくとか、全体を見る目が養われました。これはゼミを通じて成長したと感じることの一つです。後 藤 今年度は久しぶりに航空業界の新規採用が再開されて、安心しましたね。学んだことは就職活動で活かされましたか。在学生 はい。以前はグランドスタッフをめざしていたのですが、少し広げて運輸関連の企業も訪問しました。研究してきたことを話すと皆さん真剣に聞いてくださって、本気度が伝わりました。おかげで無事に内定をいただくことができました。後 藤 学んだことが就職につながるのは良いことです。ゼミでは自発的に企画を考えて、熱意をもって行動できる人になってほしいと考えています。それは社会人になってからも重要なことですから。在学生 そうですね。私は着実に考える方なので、目の前のことと少し先までの目標を決めて行動するようにして、長く活躍できるようにしたいと思っています。後 藤 海外に出ることも考えていますか。在学生 物流の拠点になっているアメリカや、修得した韓国語を活かせる地域などに行ってみたいと思います。後 藤 社会に出てからも自分のやりたいことをしっかり見つけて、自信を持って頑張ってください!多彩な視点から議論を重ね刺激し合うのがゼミ学んだ成果が就職活動に活かされる
元のページ ../index.html#23