中央大学 商学部 2024 GuideBook
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ゼミナールグローバル人材育成キャリア教育経済学部プレゼンテーション大会2022年度プレゼンテーション大会労働・社会政策部門優勝3つの実践教育経済学部では、ゼミ活動のさらなる活性化のため、各ゼミに所属する3年生が日ごろの研究成果を部門ごとに発表するプレゼンテーション大会を開催しています。本大会は、学生同士の学術交流「知の交流」を目的とし、すべて経済学部ゼミナール連合会に所属する学生主体で実施・運営されています。ここで優秀な成績を修めることはゼミ生にとって大きな目標の一つであり、就職活動時のアピールポイントにもつながります。小尾 晴美 助教のコメント22Faculty of Economics 2024合宿を行い、論点を掘り下げました部門優勝を受賞して喜ぶチームメンバー小尾ゼミでは、常に現実を見ることと、自分の言葉で伝えることを心掛けて研究を行っています。今回は、途中の大きな挫折を乗り越えて完成させただけに、達成感が大きかったでしょう。優勝は素直に喜んでいいと思います。発表に使用したスライドの1枚小尾先生(左から3人目)を囲む5人の3年生。このほか、小尾ゼミからは4人チーム2組が参加しました。ゼミナールわかりやすいことを第一に質問対応にも気を配るめざしたのは、何も知らない高校生でも理解できる内容・発表にすることと、現地で実態を学ぶことです。早めに取材を行ったため、当初から問題意識を明確にできたことと、チーム5人がそれぞれの得意分野を活かして最後まで熱意をもって臨んだことで、納得のいく研究となりました。発表当日も、質問にも慌てず対応できるなど、チームワークの良さを発揮。今回の経験により、スケジュール管理や役割意識など、将来にも活かせる協働力が身につきました。小尾 晴美ゼミトラックドライバーの労働問題に挑む政策と現実の乖離を現場取材で明らかにする小尾ゼミは労働や貧困などの社会問題を中心に研究しています。今回は、2024年の労働基準法改正とトラックドライバーの長時間労働問題について発表しました。この改正では建設業者やトラックドライバーの労働時間に上限を規定し、違反した場合は罰則が科されます。一見、労働環境の改善につながりそうですが、これまで1人でやっていた仕事を2人で分担することになるため人手不足を助長するなど、問題が指摘されています。また時間は短縮されても収入は増えないため、個々のドライバーの労働条件はかえって悪化する恐れがあります。こうした矛盾を、先行研究の調査と2つの労働組合と弁護士への直接取材、厚生労働省、国土交通省等への電話取材で明らかにしました。

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