1.リアルな「学び」社会で活きる新時代の実学教育どうやって社会の課題に向き合う?チームワークを円滑に進めるには?的確な判断はどれだろう?どんな行動が必要?社会課題を解決するためには、どんな力が必要なのでしょうか。まず重要なのが、問題を分析し解決策を見つけていける「問題解決力」、これを身につけるためには、論理的思考や創造的なアプローチを養うためのトレーニングが必要です。また、問題解決には仲間との協力も不可欠。他者との円滑なコミュニケーション、協力、交渉ができるスキルが必要です。ほかにも、プロジェクトを推進するうえでのリーダーシップ、自分の専門分野に関する専門知識も欠かせません。「実学」とは、時代や社会の要請に応え、現実と深く関わろうとする学問のこと。中央大学では、「実学」に取り組んできた伝統を、今日、8学部26学科13専攻1プログラムの多様な学問研究と幅広い実践的な教育を通じて、「行動する知性。」を育むというユニバーシティ・メッセージとして受け継いでいます。不透明さを増す世界情勢など、予期せぬ事態が発生してきた昨今。私たちにできるのは、どのような時代であっても社会で生き抜いていける知性とスキルの醸成だと考えています。実学教育を通じて不透明な社会を生き抜く力を身につけ発揮することが、私たちを取り巻く社会課題の解決につながります。ジッチオウヨウノソヲヤシナウ中央大学の実学教育の特徴は、学生参加の学習過程を通して、現実世界(The Real World)に存在する課題の本質を見抜く確かな洞察力を身につけることに加えて、課題解決に向けて知識を実践に応用できる行動力を育むことです。国際情勢や産業構造がますます複雑化・多様化する社会では、専門知識とともにグローバルな複眼的視野を伴う観察力、データを駆使した分析力と判断力、そして、獲得した知見を的確に伝えるコミュニケーション力を備えた人材が求められます。それらの能力を総合的に発揮できる知的作用こそが「知性」であり、中央大学はこの知性を高める機会を多くの場で提供しています。「行動する知性。」は、人類に幸福をもたらす社会を世界中の人びとと共創するために欠かせない素養なのです。学長 河合 久 (かわい ひさし)1958年東京都生まれ。1977年中央大学附属高等学校、1981年中央大学商学部を卒業後、同大学院商学研究科博士前期課程修了。1996年中央大学商学部助教授、2000年商学部教授。2011年中央大学商学部長(2015年10月まで)、2018年中央大学副学長(2019年3月まで)。2018年から国際経営学部の新設に携わり、2019年国際経営学部長・教授に。2021年5月、中央大学学長に就任。関連学会役員、日本私立大学連盟常務理事、大学基準協会理事、大学コンソーシアム八王子会長など公的社会活動を歴任。(2024年5月現在)006007多様な研究で得る知識実践的な学びで得る技能思考力思考力専門的な授業ゼミナールゼミナール実務家による講義実務家による講義行動力行動力学長Message学長M学長MMessageMessage知性を高め、行動力を育むことで知性を高め行動力を育むことで人類に幸福をもたらす社会を共創するコミュニケーション力コミュニケーション力インターンシップAI・データサイエンス 全学プログラムAI・データサイエンス 全学プログラムFLP難関国家試験難関国家試験判断力判断力中央大学では、1885年の創立以来「實地應用ノ素ヲ養フ」という建学の精神のもと、実社会でリアルに輝くことができる学び「実学」に取り組んでいます。そもそも、「実学」ってなんだろう?社会の課題解決に取り組むためには、様々な力が必要です変化の激しい新時代。生き抜くために必要な実学とは?知識の習得と実践的な学びで実社会に応用できる力を育成します
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