亜細亜大学 GUIDEBOOK 2024
47/128

データサイエンス学科詳しくはP.59多文化コミュニケーション学科詳しくはP.75経済学科詳しくはP.63046豊かな暮らしや平和な世界を実現するため、亜細亜大学ではさまざまな研究が行われています。特色ある研究の一部を、学部・学科ごとにご紹介します。経営学部 データサイエンス学科東条 敏 教授<専門分野>数理工学国際関係学部多文化コミュニケーション学科高山 陽子 教授<専門分野>文化人類学経済学部 経済学科布田 功治 准教授<専門分野>アジア経済論、国際金融論都市創造学部 都市創造学科岡村 久和 教授<専門分野>スマートシティ、ビッグデータ、国際ビジネス都市創造学科詳しくはP.792022年から順次製品化中データサイエンス学科他人から受け取った知識が自分の知っている知識と矛盾するとわかると、人は嘘だと気づきます。私はエージェント(人間・ロボットにかかわらず独立して考える個体のこと)の知識を論理式で表し、コミュニケーションを通して新しい知識を得たり、矛盾を発見したりするしくみを研究しています。こうした新しい視点を人工知能に設けることで、考えるエージェント(ロボット)の実現に近づくでしょう。また、人間は知識を受け取っても聞き飛ばすなど、必ずしも合理的な行動をとりません。そんな人間の所作を踏まえて思考を計算機上で再現し、知能のあり方に迫りたいと思います。多文化コミュニケーション学科街角の銅像を見れば時代や地域が見えてくる銅像の歴史は古代ローマ時代に■ります。為政者や偉人、英雄を顕彰するために銅像が世界で数多く建てられてきました。日本では明治半ばに楠木正成や西郷隆盛の銅像が作られて以来、数多くの政治家や軍人の銅像が作られてきましたが、第二次世界大戦中の金属供出のため大半が撤去されました。戦後、平和や希望を象徴する女性裸体像が建てられたものの、近年では女性■視につながるとして批判の対象となり、その代わりにキャラクターや戦国武将の銅像が登場しました。その時代にどんな銅像が好まれたのか。そこには必ず理由があります。銅像を分析すると時代性や地域性が見えてきます。経済学科東京都は現在、国際金融都市をめざして税制優遇や都市再開発などの政策を進めています。これらの政策の多くはアジアNo.1の金融都市シンガポールを倣ったもの。私は金融史研究の分析視角に基づき、1965年の建国から現在に至るシンガポール政府の国際金融センター化戦略の長期的展開について、過去にそれを失敗した日本と比較しながら分析しています。同国の成功の背景には金融規制監督人事の大転換があり、戦略を主導した政治家や官僚の人間模様が色濃く影響を与えました。断片的な多数の資料や政府内部資料をもとに、シンガポールの成功のメカニズムを読み解きます。都市創造学科言語の壁がなくなったら国際ビジネスはどう変わる言葉の壁は、日本が国際ビジネスで後れを取る原因のひとつになっています。この状況を打破しようと、私はAIが31か国語を瞬時に解析し、翻訳や議事録作成を行うイヤホン型デバイスを企業と共同開発しています。ゼミナール生が実際に授業や学会でその機能を検証し、改善点の洗い出しを行って、製品開発をアシストしてきました。自国の言葉でタイムラグなくさまざまな国の人と会話ができたら、国際ビジネスにおける日本の地位は大きく変わるでしょう。そのターニングポイントとなるツールを生むのは、ビジネス領域の強みを持つ亜細亜大学なのです。嘘を見破るとき、人の頭の中で何が行われているのかシンガポールに学ぶ国際金融都市への道

元のページ  ../index.html#47

このブックを見る