亜細亜大学 GUIDEBOOK 2024
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子どもたちの可能性を広げる教育をめざして自分と同じように耳が聞こえない生徒たちの力になりたいと思い、ろう学校の教員をめざして教職課程を履修しています。授業はすべて手話通訳をつけていただき、ピアサポーター※によるノートテイクや音声認識アプリも併用して受講。障がい学生修学支援室のサポートのおかげで、存分に学びを深めています。中でも、自分の教育観を決定づけたのは池亀直子先生との出会いでした。先生の「障害は個人に属するものではなく、社会や周囲の人々の側に生じるもの」という言葉は、障害に対する考え方を大きく変えるきっかけに。また、担当されている【教育社会学】では、ジェンダーや貧困など子どもと学校を巡る課題を学び、多様性を尊重する教育を志すようになりました。先生に新たな世界を広げてもらったように、自分も子どもたちの可能性を広げる教員になりたいと思います。※ピアサポーター:障がい学生の授業や学内の移動などを支援する学生。ろう学生のノートテイクや音声認識アプリの修正変換のほか、目の見えない学生や車いす使用の学生の移動の介助などを行う。社会科の学習指導要領と、【教育社会学】の授業で使用した教科書です。後者は現代の教育現場を取り巻く課題が簡潔にまとめられた本で、興味深く読みました。教職課程の学びを通して、今まで以上に社会問題に目を向けるようになり、特に障がいやLGBTQ+への理解が不足している現状に問題意識を抱いています。社会が変化し続ける限り、教育にはゴールがないため、これからも学び続けたいです。019ASIA UNIVERSITY INTERVIEW BOOK 2024動画で"本気"トークを公開中!ろう学校の教員として、生徒の多様性を尊重し、背中を押す存在に原田 大樹 Daiki Harada 経営学部 経営学科 3年【東京】都立中央ろう学校出身Passion in ASIA univ. 05教職課程で使用している教科書

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